聖書のことば⑩ 老人は夢を見、若者は預言する 

老人は夢を見、若者は預言する  (旧約聖書ヨエル書 2;28)

普通に考えますと、夢を見るのは若者です。将来への膨らむ夢を見て希望で胸がいっぱいになっています。老人は過ぎ去った古き良き時代を懐かしむような思い出に耽り、病や死への恐怖や老後の心配をするのが一般的なことだと考えられています。

しかし、聖書では「老人が夢を見る」と言っているのです。終わりの時代には夢を見るのは、若者たちだけではなく、むしろ老人たちの特権となり、来るべき天国への期待と憧れに胸をふくらませるようになると言うのです。ここでは、老人が夢を見、若者が将来的な幻を見ると言うように両者を区別しているのではなく、双方とも将来を目指して前進して行くことを指しているのです。

この言葉は新約聖書の「使徒の働き」の中でも引用されているのですが、それは弟子たちに力ある神の霊が注がれたときに、彼らは初めて神のみ心を悟り、神が指し示す未来に望みを抱いて明るく展望できるようになったのです。そしてこの旧約聖書に示されている預言を理解できたのです。

「夢見る老人」は幸いです。

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