イースターとは

・クリスマスをはじめ母の日、バレンタインデー、ハロウィン等々キリスト教に起源を持つ行事が近年たくさん日本の社会に浸透し定着しつつあります。もともとその起源が本当の意味でキリスト教的ではないものがたくさんありますので、キリスト教信仰と直接関係があるとは言えないものが多いのですが、わが国では商業ベースに乗せられてそのものの本来的な意味をわきまえずに新しいものに飛びついてしまう傾向が強いのが特長と言えるような気がします。

・その中で、イースターという言葉が最近少し広がりつつあります。今年は4月5日にその日を迎えるのですが、全くその意味をわきまえない行事が広がっているようです。ディズニーランドでも「ディズニー・イースター」と銘打って大々的にPRをしているようですがその内容はよくわかりません。デパートなどでもご多分にもれず“うさぎ”や“たまご”のお祭りのような様相を呈しています。イースターは「復活祭」ということで、暦の上で毎年春先にその日を迎えるものですから、春のお祝いという形になっていますが、本来は十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において一番大事なお祭りであります。しかし、このままで行くとクリスマスがキリスト・イエスが人類救済のためにこの世に降誕されたことを記念し感謝する祝日であるにも関わらず、イベントやパーテー、プレゼントにだけ関心が向けられているように、もともとの意味が忘れ去られていって、他の行事と同じような道をたどるのではないかと心配です。復活

・実は、イースターは我々の「死」と「命」について考える実に大切な時なのです。罪にまみれ、死ぬべき運命に定められた人類の救済のためにこの世に来られた「神の子イエス・キリスト」が、我々一人一人の罪を担われて我々の代わりに十字架上で死なれ、そして三日後にその葬られた墓を打ち破り復活されたことを記念する日なのです。キリストに従う者たちは全てその新しい命に生かされることを信じて、感謝を持ってこの日を迎え心の底からお祝いするのです。この日こそ、クリスマスに優ってキリスト教の真髄をついた感謝すべき本当の祝日であり、新しい命に生きることを約束された喜びの日であり、希望の日でもあるのです。「死」という言葉は日頃から敬遠されがちですが、誰にでも確実に訪れるこの問題にしっかりと向き合う必要があるのだと思います。死は実は永遠の生命に至る希望に満ちた素晴らしい喜びの入口であることを知っていただきたいものです。

(S.M)

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