・先日埼玉県の加須市にあるNPO法人加須ふれあいセンターでのイベントに参加してきました。原発事故のため福島県の双葉町から避難してきたまま、いまだに帰郷できずに加須市に仮住まいしている方々を支援するためにできたグループが、NPO法人の認定を受けた記念の行事が開催されるということでしたので、私が関係する「北区明るい社会づくりの会」として、私どもに託された募金の一部をお届けするとともに、ボランティアでの演奏を申し出てくれた中国伝統音楽の奏者お二人をお連れして、慰問の形で音楽会を開催することができました。
・避難してこられた双葉町の方々は、ともすれば見知らぬ土地で交わりも少なく孤立感を味わっておられる方が多いようですが、NPO の働きかけで少しずつ地域に溶け込んでいるようです。大変印象的だったのは、このコンサートを「よりそいコンサート」と銘打って双葉町の方々の心に寄り添うよう心掛けておられることでした。慣れない土地で、ともすれば孤独になりがちな人々の心にそっと寄り添って、静かに励まし慰めている多くの方々の姿をみせられ、私はその働きに強い感動を覚えました。
・私たちも自分の人生の歩みの中で、孤独を覚えることがしばしばあります。しかし、その時に自分の傍らに誰かが居てくれると感じられた時に強い安心感を覚えます。私たちはまさに一人では生きられない存在なのかも知れません。どんな逆境にあっても、自分を理解してくれる仲間が一人でも居てくれると感じるだけで頑張ることができます。
・今月、私たちの教会では特別講演会を開催することになりました。その呼びかけのタイトルを「君は一人ぼっちじゃない」としました。一人では生きられない私たちのそばに、常に一緒に歩んでくださる心強い存在がおられることをぜひ知っていただきたいと願ってのことです。自分が一人ぼっちじゃないということが分かれば、不安や挫折感は少なくなっていき、私たちの生き方も変わってくるはずです。ぜひ多くの方に声を大にして呼び掛けたいと思います。講師の溝の口教会牧師の仁井田先生がどのようなお話をしてくださるか、楽しみにしております。ぜひ一度お話を聞いていただければ幸いです。皆様のご出席を心から歓迎したいと思います。
（S.M）