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『夢見る者』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 創世記37:1-11

はじめに

本日は、ヨセフという人を通して、悲惨な罪の現実の中にも表わされた神の偉大な導きをみてまいります。

Ⅰ.すべてのことを益としてくださる神

聖書は、ヤコブ(イスラエル)の救いの歴史において、ヨセフが用いられたことを示しています(創世記37:2)。父親のヤコブは、年寄り子であるヨセフを溺愛し、他の息子たちとは区別するほどでした(創世記37:3-4)。このために、家族には平安、平和であるシャロームが失われていたのです。

ヨセフ物語は、ヤコブやヤコブの家族たちを批判しているのではありません。彼らに表わされた人の罪による現実を明らかにしながら、その中にも神が生きて働き、全てのことを益となるように用いて、救いの御業を成し遂げて下さることを教えています。「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。」(ローマ8:28)。

Ⅱ.十字架の救いを通して

ヤコブの家族は、罪によって深い苦しみを負っていました。このような状況においても、主はヨセフに二つの夢を与えておられます。それは、将来、家族全員がヨセフの前にひれ伏すようになるというものでした。当然、家族にはこの夢は受け入れ難いものでしたが、父親だけは「心にとどめていた」のでした(創世記37:5-11)。

神の御心、良きご計画は、人の罪のために起こる理不尽と見えるようなことの中にさえも働くのです。  その最たるものは、主イエスの十字架です。私たちの救いは、最も理不尽な十字架を通して成し遂げられたのです。主の救いの御計画は、なにものによっても止められることはありませんでした。主の救いの恵みを頂いた私たちは、救いの恵みを感謝して、主の前に畏れつつ救いの達成に努めようではありませんか。

Ⅲ.夢と希望を与える神

主なる神は、罪のために崩れかけているヤコブの家庭に、ヨセフという人の夢を通して、神の救いと希望を与えることを示されました。最終的には、ヨセフの見た夢は確かに現実となり、一族がエジプトに逃れるようになったのです。

神の民であるクリスチャンは、常に神が与えてくださる夢、希望に生きる民です。「わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている─主のことば─。それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」(エレミヤ29:11)主が私たちに与えられている希望は、主の十字架の贖いによって、死でさえも奪うことが出来ないものです。私たちに与えられている復活の希望は、確かなのです。この大いなる希望を覚えて、どんなときにも主を見上げて歩む幸いで確かな歩みを続けましょう。

結 び

主なる神の御手は、ヤコブの家庭に表われた罪の現実の中にもあったように、今の私たちの現実の中にもあるのです。理不尽な苦しみ、慰められることを拒むような悲しみ、また厳しい試練においても、神の偉大な祝福(シャーローム)を与えるために用いて、万事を益として下さるのです。神の守りと導きがあることを覚えて、信仰生活を歩み続けましょう。

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