『湧き出る永遠のいのちの水』
はじめに
本日は、主が与えてくださる永遠に渇くことのない命の水を頂くことの幸いを見ます。
Ⅰ．サマリアを通られたイエス
主イエスは、ガリラヤに行く途中、ユダヤ人が通常は避けて通るサマリアを通られました（ヨハネ4：3－5）。それによって、主は人目を避けて生活していた一人の女性と出会い、彼女を神の救いへと導かれます。
神は、私たちを自分の計画や考えも及ばないような状況に導くことがあります。そこを通ることで、主はご自身の計画に従って、全てのことを益にしてくださいます（ローマ8：28）。私たちも、主のように、神に従って歩むならば、神の栄光を体験させて頂けるのです。私たちは、「神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に喜ばれ、完全であるのかを見分けるようになる」ことを求め続け、神が委ねてくださっている使命に生きる者とさせて頂きましょう（ローマ12：2）。
Ⅱ．主イエスは永遠の命の水を与えるお方
主は、井戸に水を汲みに来た女性に「わたしに水を飲ませてください」と声をかけられます。ユダヤ人の男性が、サマリア人の、しかも女性に話しかけるということは、当時はあり得ないことでした。しかし、主が話しかけたことによって、彼女は自分が本当に必要としているものを導き出されたのです。それは、魂が決して渇くことがなく、その人の内で泉となって湧き出すほどの「永遠のいのちへの水」です（ヨハネ4：13－14）。
「永遠のいのちへの水」とは、聖霊と御言葉によって与えられる救いの恵みです。御言葉と聖霊は、私たちにキリストの臨在を示し、まことの命に生きる幸いと喜びを与えます。さらに、永遠のいのちへの水は、その人から湧き出て、周囲の人々を潤し、渇きを満たします（ヨハネ7：38－39）。これは主の約束です。主イエスこそ、私たちにまことの生ける水を与えてくださる唯一のお方です。
Ⅲ．全てをご存じの主
サマリアの女は、主が与えると言われた「永遠のいのちへの水」を求めます。主は、「あなたの夫をここに呼んで来なさい。」と命じます（ヨハネ4：15－16）。主は、サマリアの女が隠していたことに光を当て、彼女のことを全てご存じであることを示されたのです。それに驚いた女性は、正直に答えます。主は、彼女の真実な答えを受け止めて、ご自身が「永遠のいのちへの水」を与える者であることを示されたのです。
私たちが、ありのままで、全てご存じの主の前に出て行くとき、そこから悔い改めと赦しの御業が始まります。主イエスは、全ての罪人の身代わりとなって十字架で死んで下さり、三日目に復活されました。主を救い主として信じる者は、罪が赦され、永遠の命が与えられるのです。そして、決して渇くことがない、永遠のいのちへの水を頂くことができるのです。「もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。」（Ⅰヨハネ1：9）
結 び
「永遠のいのちへの水」を与えてくださるのは、主イエス・キリストです。それを教えて頂いたサマリアの女性は、魂の飢え渇きを癒されただけではなく、永遠のいのちの水で満たしていただきました。私たちも、主イエスを救い主として、心に迎え入れましょう。主は私たちの魂を、「命の水」で満たしてくださいます。
