アースデイ

・4月22日は国連が定めたアースデイと言われています。1960年代末から国連のユネスコなどで話題となり、次第に全世界に広がっていった運動です。このアースデイ(地球の日)とは、文字どおり地球のことを考えて行動する日という趣旨であり、世界中で地球環境を守ろうという動きが広まっています。
・世界各地でいろいろな動きはあったようであ るが、2009年の国連総会で、4月22日を「国際母なる地球デー」とすることが採択され、翌2010年からこの日を中心に広く各地で運動が展開されていきました。今年も日本各地でいろいろなイベントが進められていくようですが、昨今の世界情勢を見るにつけ今年のこの日の意味づけは大変重いものがあると感じています。今やアースデイは、宗派・民族・国家・信条・政党をこえて、世界175か国、約5億人が参加する世界最大の地球フェスティバルとなっていると言われます。
・現在世界中の人口がどれくらいになっているかなかなか掌握しにくいのですが、すでに72億人を超えているのではないかと思われます。米国の国勢調査局と国連データからの推計によると、現在世界の人口は、1分に137人、1日で20万人、1年で7千万人という大変な勢いで増えていると言われています。さらに貧富の拡大、温暖化など問題が山積しているこの地球ですが、石油資源の枯渇が近づき、地球温暖化は進み、表土と森が失われつつあります。人類の生活は太陽と地球からいただく恵みを超えてしまいそうです。今こそ人類がつまらない対立をやめ、争いを避けなければなりません。それぞれ自分たちのことだけを考えることを止めなければならない時だと思います。戦争なんかしている場合ではありません。それにもかかわらず、人類はどうしてこうも愚かで自己中心なのでしょうか。
・今やこの人類の最大の環境破壊は核の問題です。大気汚染を発生させないクリーンエネルギーとして登場したはずですが、今では最大の環境破壊の元凶になりつつあります。チェルノブイリの教訓からも明らかになってきていますが、人体にも土壌にも未だに大きな影響を及ぼしており、その解消の目途は全くついていません。
・私たちはもっと賢く生きなければなりません。今こうして生かされていること自体を感謝して受け止めなければならないのです。このままでは、われわれ人類が生きていく地球を自ら破壊して、そこに住めなくしていく方向にどんどん進んで行ってしまいます。何としてもここで踏みとどまらなければならない時なのです。それには、我々人類が被造物であることを明確に自覚しなければならないのだと思います。あまりにも傲慢になりすぎた人類の責任は極めて大きいと思います。聖書では「被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっている」(ロマ書)と言っています。これは一見美しい自然もその美しさの中に不完全さがあり、それを洞察し、その自然界の叫びを聞くことができる者だけが、「希望」を持つことができると語っているのです。    <S・M>

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