イースター(復活祭)

・キリスト教会ではクリスマスと並んで大切な祝日がイースター(復活祭)です。死んで葬られたキリスト・イエスが、墓を破って甦られたことを記念する、キリスト教信仰において極めて大切な教えを守るときであります。この日はクリスマスと異なり、暦によって日付が移動するので今年は3月31日がその日に当たることになっています。

・キリスト教では“永遠の命”を信じていますが、それはいったん死んだ者が新しい命に蘇ることによって、永遠の命につながることを教えてくれています。その先駆けとなられたのがこのイースターの日に復活されたイエス・キリストなのです。彼を信ずる者たちは、いずれ彼にならって死から蘇ることを信じているのです。

・私はかなり昔に流行ったデュークエイセス”のドライボーン“という歌を思い出します。もともと黒人霊歌だったようですが、それを彼らは非常に巧みな男性四重唱でコミカルに歌いこなしています。  そしてその歌詞がまた印象的でした。神にインスパイヤーされた預言者エゼキエルが野原に積み重なっている枯れた骨に向かって呼びかけると、骨が順につながり、身体を形成し、歩けるようにまでなるのです。

・私はこの歌を聴きながら、いつもここには現代に生きる人間に対して象徴的なメッセージが込められていると感じてきました。最初に聴いてから半世紀を超えてしまった現在でも全く同じように感じます。私がこの元になる旧約聖書のエゼキエル書を読んでいるからかもしれませんが、現代人に対するメッセージとしてこの歌が聞こえてくるのです。乾涸らびた人間の心に、神の預言が高らかに響く時,人は又生命を吹き返して生き返ることができる。それは前途に希望を見いだせず、混迷している現代人への神のメッセージだと思います。

 今年のイースターには、ぜひお近くのキリスト教会でこのイースターメッセージに触れて頂きたいと願います。

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