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『万軍の主が共におられる』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 Ⅱサムエル5:1-7、17-25

はじめに

本日は、ダビデと共に居られた主は、今も私たちと共に居られるお方であるということをみます。

Ⅰ.神の時がある

ダビデは少年の時、王としての任職の油注ぎを受け(Ⅰサムエル16:13)、30歳の時に王となりました。確かに、イスラエルの全部族も、前任の王の時から国を動かしていたのはダビデであると認めていました。しかし、彼が王となるには、神の時を待たねばなりませんでした。

聖書は、「すべてのことには定まった時期があり、天の下のすべての営みに時がある」(伝3:1)と教えています。私たちも、神の時を待ち望むべき時があることを覚えましょう。主を待つ間、ダビデのようにそこに主の訓練や備えがあることも覚えましょう(ヘブル12:7-11)。「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。」(伝3:11)のですから。

Ⅱ.主が勝利してくださった

ダビデが王とされたのは、神の民イスラエルの祝福のため、また民が神の使命を果たすためでした。彼は、王として最初にエルサレムを攻略しますが、これについて彼は自分の知恵と力にではなく、主に頼りました。戦い毎に主に伺い、答えを頂き勝利をしたのです。

私たちの戦いは、血肉に対するものではなく、この暗闇の世界の支配者、もろもろの悪霊に対するものです(エペソ6:12)。この戦いに勝利するとは、神の御心を行うことです。神の御心とは、「すべての人が救われて、真理を知るようになることです。」(Ⅰテモテ2:4)勝利を得るために、私たちは主に深く聞き、教えて頂くべきなのです(Ⅰペテロ2:9)。

Ⅲ.神の民とされる幸い

当時は農業と牧畜が中心だったイスラエルにとって、エルサレム獲得後、王国を建て上げ、建築するのは困難が伴いました。その様な時、ツロの王ヒラムがダビデと友好条約を結ぶために使者と共にやって来ました(Ⅱサムエル5:11)。異邦人が、イスラエルと契約を結んで王国を建て上げて行く姿は、新約時代の異邦人とユダヤ人クリスチャンとがキリストにおいて一つになることを予表していると言われます。

主イエスの十字架によって、異邦人も共同の神の相続人にされ、同じからだなる教会に連なり、共に救いに与る者にされました(エペソ3:5-6)。信仰によって神の民とされた私たちは、キリストの体なる教会に入れられ、神の民とされたことを感謝して、主を証しし続ける歩みを続けて行きましょう。

おわりに

私たちは皆、主の栄光や御業のために使命が与えられています。主は、私たちがその使命を成し遂げるために共に居て、いっさいの必要を備えてくださいます。主に仕え、用いて頂く幸いに歩み続けましょう。

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