『イエスは主です』
はじめに
本日の聖書箇所から、聖霊なる神が私たちに与えてくださる賜物についてみてまいります。
Ⅰ.主イエスを証しする聖霊
パウロは、聖霊の賜物について、知っておくべき基本的なことを教えています。それは、聖霊は私たちに「イエスは主です」という信仰の告白を与えるということです。それは、単に口先だけのことではなく、真実に神として信じて心に受け入れる時に告白されるものです。
聖霊は第三位格の神であり、「罪について、義について、さばきについて、世の誤りを明らかにされ」(ヨハネ16:8)、主が話されたすべてのことを思い起こさせてくださり(ヨハネ14:26)、主イエスご自身を証しするお方です。主イエスを救い主として信じる全ての者の内に、聖霊はおられるのです。
Ⅱ.賜物を与える聖霊
聖霊は、人をキリストへの信仰告白に導くと同時に、賜物も与えてくださいます。賜物は色々ありますが、パウロはここで9つの賜物を挙げています(Ⅰコリント12:8-10)。それらの賜物は、教会全体の益に仕えるために与えられたものであり(Ⅰコリント12:7)、全ての聖徒に分け与えられているものです(Ⅰコリント12:11)。
聖霊の賜物は、究極的には人を「イエスは主です」という告白へと導き、主なる神に仕える者とします(Ⅰコリント12:4-6)。私たちは、主イエス・キリストに仕える奉仕者でありしもべとされたのです。与えられた賜物が神によって用いられる時、神の力が豊かに働き、神の御業が現されるのです。私たちは、それぞれが賜物を頂いているのですから、神の様々な恵みの良い管理者として、その賜物を用いて神の栄光を現し、互いに仕え合って行きましょう(Ⅰペテロ4:10)。
Ⅲ.御言葉に聞き従う賜物の管理者
全てのクリスチャンは、聖霊の賜物を頂き、それを用いて生きていく者とされ、主から使命を与えられたしもべとされたのです。しもべは、主人から命じられたことをします。主人の命に従って、賜物をもって行うべきとにきは活動し、止めるときには止める。この様に、主に聞き従うしもべこそが、真実に教会の群れの益となる働きができるのです。
主イエスは、父なる神の御心に全く従うしもべとなられることで、全ての罪人のための救いの御業を成し遂げてくださいました(ピリピ2:8)。主は、一切のものを持っておられるお方でした。しかし、主は父なる神の御心に忠実に従うしもべとなって、十字架への道を歩むという、父なる神から与えられた使命を果たされました。そのことによって、私たちのための救いの道が開かれたのです。キリストに倣い、与えられている賜物を神の御業のために、教会の益のために用いさせて頂きましょう。
おわりに
仕える心を持って賜物が用いられるとき、「イエスは主である」との告白と生きた証しが教会に生まれます。私たちは、それぞれに与えられている賜物を、主に仕える働きのために用いてまいりましょう。