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『復活の主を見る』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 ヨハネ20:1-18

はじめに

本日は主の復活を記念するイースター礼拝です。復活された主は、いつも私たちと共にいて下さるお方であることをみます。

Ⅰ.復活の主は人を奮い動かす

週の初めの日、マリアは主イエスが葬られている墓に行きましたが、墓には主の遺体はありませんでした。彼女は走って行き、ペテロともう一人の弟子にこのことを知らせます。二人の弟子達は、一緒に走って墓を見に行きました(ヨハネ20:1-8)。

彼らは、主の死によって、それぞれに深い悲しみや罪を悔やむ思いなどを心に抱きながら、静かに生きて行こうと考えていたことでしょう。しかし、主の復活は、彼らの失望や諦めを打ち破り、神の栄光を見させ体験させようと彼らを奮い立たせ、「走らせた」のです。主の復活は、死から命溢れる希望へと導くのです。主の復活の命は、「嘆きを踊りに変え」、「粗布を解き喜びをまとわせてくださる」のです(詩篇30:11)。

Ⅱ.復活の主に向きを変える

マリアは、イエスの遺体がなくなったことで、墓の外にたたずんで、泣きながら墓の中をのぞき込んでいました。しかし、マリアの後ろには、復活した主イエスが立っておられたのです。主の方に振り向いた彼女は、最初それが主イエスであることに気がつきませんでしたが、主が「マリア」と呼ばれたときに気がつきました(ヨハネ20:14-16)。

Ⅲ.復活の主はいつも共にいて下さるお方

主が復活されたことを知ったマリアは、主にすがりつこうとしました。しかし、主は「わたしにすがりついていてはいけません。わたしはまだ父のもとに上っていないのです。」(ヨハネ20:17)と言われました。復活された主は、その後、父なる神のもとに上られるのです(使徒1:9)。それによって、この地上においては主イエスを肉眼では見ることができなくなります。しかし、主が天に帰られたことによって、約束の聖霊が与えられたのです(使徒2:1-4)。

聖霊は、神を信じる全ての人々に与えられている第三位格の神です。全てのクリスチャンは、聖霊によって、復活して生きておられる主イエスと共に歩み続けるのです。主はすでに肉眼では見えないし、すがりつくことはできませんが、聖霊は主イエスを証しし、実体験させてくださるお方です。聖霊に導かれて、復活の主と共に歩み続け、主の救いの良き訪れを宣べ伝えて行きましょう。

おわりに

マリアは、主が葬られている墓の方を向いて、そこに置かれているはずの主イエスの遺体を捜し求めていました。復活された主イエスは、墓とは反対の方におられて、生きて私たちに語りかけてくださるお方です。主の語りかけに応える時、復活の主は私たちと共にいて下さるのです。

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