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『神の御名を崇め、感謝する』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 エペソ3:7-13

はじめに

年末感謝礼拝です。この一年の神の恵みを覚えて、主の御名をほめたたえ、感謝を捧げましょう。

Ⅰ.神の憐れみによって

パウロは、自分は「神の恵みの賜物により、この福音に仕える者」とされたと語っています。それは、「すべての聖徒たちのうちで最も小さな私」が召されたと言っている様に、神の一方的な憐れみに拠ることでした(エペソ3:7-8)。

主イエスの救いは、主を信じる全ての者に与えられます。父なる神は、私たちの救いのためにひとり子イエスをこの世に遣わし、十字架の贖いによって、全ての罪人が救いを頂く道を備えてくださいました。これは、神の一方的な恵みと憐れみに拠ることです(エペソ2:5)。「主の御名を呼び求める者はみな救われる」(ローマ10:13)のです。

Ⅱ.主イエスを証しするため

パウロは、救いを頂いたのと同時に、神は使命をも与えてくださったと語ります。彼が与えられた使命とは、福音を宣べ伝え、神の奥義を明らかにし、教会を通して神の恵みの支配と権威を証しすることでした(エペソ3:8-10)。

パウロが神から使命を頂いたように、主を信じる私たちにもそれぞれ使命が与えられています。神は、罪の束縛から解放され、主の御名をほめたたえる教会の姿を通して、世に主イエスの救いと神の支配があることを証しされるのです。神の救いを頂いた全てのクリスチャンは、主イエスの証し人とされていることを覚えましょう。「しかし、あなたがたは選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民です。それは、あなたがたを闇の中から、ご自分の驚くべき光の中に召してくださった方の栄誉を、あなたがたが告げ知らせるためです。」(Ⅰペテロ2:9)

Ⅲ.近づいてくださる神

パウロは、全てのクリスチャンは、「大胆に確信をもって神に近づくことができる」ことを教えています(エペソ3:12)。それは、神の方から近づいて来てくださったからです。ここで、「神に近づく」とは、物理的な距離のことではなく、「神との親しい関係を持つ」ということです。彼は、神が常に共にいてくださっていることを知っていたので(ローマ8:28)、エペソの教会の兄姉たちに、苦難にあっている自分のことで落胆しないようにと励ますことができたのです。さらには、その苦難はエペソ教会の栄光になるとさえ告げているのです(エペソ3:12)。

主イエスは、十字架の贖いによって、父なる神と罪人との「隔ての壁である敵意を打ち壊して」くださいました(エペソ2:14)。今年も、私たちは主イエスによって、神を天のお父さんと呼んで祈り、神を礼拝することが許され、神の愛や祝福などのあらゆる善きものを頂きました。主の恵みを一つ一つ覚えて、主に感謝を捧げようではありませんか。

おわりに

神は私たちの救いのために、ご自身のひとり子を与えてくださいました。また、聖徒たちに聖霊を与えて、主の証し人としてその使命を果たせるように導いてくださっています。この年の主の恵みを感謝して、主の御名をほめたたえ、新しい年も主に期待して行きましょう。

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