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『神にとって不可能なことはない』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 ルカ1:26-38

はじめに

アドベント第2週です。本日の聖書箇所から、全能の神について見ます。

Ⅰ.マリアの選び

主イエスの母として、マリアという娘が選ばれました。聖書は、彼女について「ガリラヤのナザレという町の一人の処女」と「ヨセフという人のいいなずけ」であったことしか語っていません(ルカ1:26-27)。これは、彼女が特別な人ではなく、ごく普通のどこにでもいる娘であることを示しているからです。

マリアの選びは、神の救いの御計画は、人の考えや常識を超えた方法で成し遂げられること。また、神の救いの御計画はだれにでも与えられているということを示しています。私たちも、神に選ばれたことを感謝しながら、これから救いの中に招き入れられる人たちのために執り成し続けて行きましょう。

Ⅱ.神にとって不可能なことは何もありません

御使いはマリアに、「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」と語りかけました。御使いの語る言葉を聞いて後、マリアは「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」とひどく戸惑いながら答えます。御使いはさらに彼女に語って、これから起こることを示し、一つのしるしと「神にとって不可能なことは何もありません。」という言葉を告げます(ルカ1:28-37)。

マリアは御使いの告げた言葉を聞いて、「私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」(ルカ1:38)と答えます。彼女が信じたことは、神には不可能なことはないということだけではなく、神は語られた言葉を必ず実現されるということでした。「信仰は聞くことから始まります。聞くことは、キリストについてのことばを通して実現するのです。」(ローマ10:17)

Ⅲ.主のはしため

マリアは、「私は主のはしためです」と告白しましたが、「はしため」とは女奴隷のことです。彼女は、奴隷が主人の命令に従うように、神に従うと答えたのです。それは、無理やりに奴隷にされて服従させられたということではありません。主の恵みに満ちた御言葉を聞いて信じ、自分で選び取ったことです。神が自分を選び、共にいて下さって恵みを与え、聖霊によって働く神の力に包んでくださり、ご自分のひとり子、救い主イエス・キリストを生む母として下さる。それら全てのことを通して、彼女に「喜びなさい」「おめでとう」と語りかけて下さっている神の恵みの言葉を信仰によって知ったからです。

御子イエスの十字架の贖いによって、主を信じる者は、その罪を赦され、神の子とされ、御国の世継ぎとされます。人には不可能なことを、神は成し遂げてくださったのです。神の恵みの御言葉が、今でもだれにでも与えられています。主が語られる御言葉に聞き従い、イエス・キリストを救い主として心に迎え入れ、主と共にある幸いを歩み続けましょう。

おわりに

「神にとって不可能なことは何もありません」と語られた神は、御子イエスの十字架の死と復活において、それが真実であることを示されました。この恵みの御言葉は、今の私たちにも語りかけて下さっていて、私たちの心と体、人生を用いて実現させて下さることを覚えましょう。

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