『強くあれ。雄々しくあれ。』
はじめに
今年も、共にいて「強くあれ。雄々しくあれ。」と語りかけてくださっている主なる神に従って歩み続けましょう。
Ⅰ.神の約束に信頼する
神はイスラエルの民が約束の地を勝ち取って行くために、指導者ヨシユアに「強くあれ。雄々しくあれ。」と励まします(ヨシユア1:2-6)。約束の地を獲得するのは、人の能力や力などに拠ることではなく、神が戦ってくださるという信仰によることでした。これは信仰の戦いですから、民は、モーセの後継者として立てられたヨシユアを中心として、神に信頼して約束の地カナンに進んで行けば良いのです。
私たちもこの新しい年、「モーセ」ではなく、次の「ヨシユア」である主イエスと共に歩み続けようではありませんか(Ⅱコリント5:17)。勝利はイエス・キリストによって、すでに与えられているのですから(Ⅰヨハネ5:5)。
Ⅱ.神の御言葉を中心にする
神は再びヨシュアたちに「ただ強くあれ。雄々しくあれ」(ヨシユア1:7)と語られます。これは、神の律法との関係において語られたことで、御言葉を生活の中心に置き、これを守り行なうことに心を用いるなら、「行くところどこででも、栄える」との約束が伴うことを教えたものです(ヨシユア1:7-8)。
モーセの力ある偉大な働きは、主がモーセと共におられたからであり、モーセが神の言葉に従ったからでした。モーセと共におられた神は、ヨシュアと共におられ、今の私たちと共に居てくださいます。聖霊は主イエスの十字架の贖いによって、信じる全ての者の内に住まわれるお方です(Ⅰコリント12:3)。御言葉を中心にして、聖霊に導かれる幸いな歩みを続けましょう。聖霊は主イエスを証しし、御言葉の真実と力を体験させて下さり、聖徒を「強く、雄々しく」させてくださるのです。
Ⅲ.神の御言葉に直ちに従う
ヨシュアは神の語られた言葉にすぐに応えて、民のつかさたちを通して、民にヨルダン川を渡る準備をさせます(ヨシユア1:10)。この命令に対して、民はただちに従って、「あなたが私たちに命じたことは、何でも行います。あなたが遣わすところには、どこでも参ります。」と応えます(ヨシユア1:16-18)。
この後、ヨシユアと民は、信仰によって、神から勝利を与えられて行きます。「私たちの格闘は血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。」(エペソ6:12)現実の問題に取り組む際に、先ず主との交わりに生き、御言葉を頂きましょう。主を見上げて、御言葉に拠り頼む時、主は私たちに必要な全てを備えて、私たちの現実の中で勝利と栄光を見させてくださるのです。
結 び
ヨシュアに、「ただ強くあれ。雄々しくあれ」と語られた神は、現代の私たちにも御言葉と聖霊を通して語りかけてくださっています。聖霊は、聖徒たち一人一人と共にいて支えてくださっているのですから、今年も、どんな時にも恐れることなく、主に期待して、強く、雄々しく歩み続けましょう。