『神からの大きな喜び』
はじめに
本日は、クリスマス礼拝です。私たち罪人を救うために、この世に人となってきてくださった主イエスと父なる神に感謝を捧げましょう。
Ⅰ.大きな喜び
主イエスが生れたとき、御使いは、羊の群れの夜番をしていた羊飼いたちに現れて、「この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます」と語りました。「大きな喜び」とは、「今日」というまさにこの時に、「民全体」に、「救い主」である御子イエス・キリストが生まれたことです(ルカ2:10-11)。
クリスマスの喜びは、救い主のことを聞いた者の喜びであると同時に、すべての民に与えられる大きな喜びです。主イエスは、十字架の贖いによって、信じる者は誰でも救われるという道を備えてくださったのです(ヨハネ1:12)。今こそ、救い主を受け入れる時です。また、すでに主の救いを頂いた者にとっては、主に感謝をすると共に、さらにこの大きな喜びの知らせを身近に居る人々に宣べ伝える時なのです。
Ⅱ.御使いたちの賛美から
御使いが羊飼いたちに救い主の誕生を知らせると、「おびただしい天の軍勢」が現れて、神を賛美しました。彼らが賛美し願ったことは、神の御名をほめたたえられることであり、「みこころにかなう人々」、すなわち神を信じる人々に神の平和と祝福(シャローム)が与えられることでした(ルカ2:14)。
聖書は、神と共にある平和は、人間生活におけるすべての祝福の基であり、恵みであることを示しています。主イエスの救いを頂いた者は、主の御名によって、父なる神に祈り願うことが許され(マタイ7:7-11)、神との交わりに生きる幸いを頂くのです。この神にある平和こそが、神の御業、賜物です。主の十字架に現わされた父なる神の愛をほめたたえ、救い主イエスによって与えられた平和に生き続けましょう。
Ⅲ.神は救いを語り続けられている
救い主誕生の知らせを、最初に知らされたのは羊飼いたちでした(ルカ2:11-12)。このことは、当時の社会で、羊飼いたちのような扱いを受けるような人々も含めて、全ての人に救い主を知る機会が与えられていることを意味しています。そして、「あなたがたのために」という言葉には、他の誰でもなく、私たち一人一人に語られた知らせであることを示しています。
主なる神は、今も一人一人に救い主イエス・キリストの救いを与えようと、声をかけてくださっています。主イエスを救い主として心に迎え入れる時、罪の赦しと救い、そして神の平和(シャローム)が与えられます。羊飼いたちが、飼葉桶に寝ているみどり子の主イエスを捜し当て、人々に救い主の誕生を告げたように(ルカ2:16-20)、私たちも主の救いの良き訪れを隣人に伝え続けて行きましょう。
結 び
クリスマスは、「キリスト・イエスは罪人を救うために世に来られた」(Ⅰテモテ1:15)ことを感謝する時です。また、すでに主の救いを頂いた者は、羊飼いたちが救い主の誕生を告げ知らせたように、主イエスの救いを証しすると共に、再び来られる主を待ち望む備えをする時でもあることを覚えましょう。