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『神の約束による希望』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 創世記3:9-24

はじめに

アドベント第3週は、救い主について語られた最初の良き知らせについて見てまいります。

Ⅰ.「あなたはどこにいるのか」

最初の人間は、蛇(サタン)の誘惑によって、神が禁じた「善悪の知識の木」の実を食べてしまいます。彼らは、神との正しい関係からかけ離れた自分たちの姿の惨めさを知り、主の御顔を避けて園の木の間に身を隠します(創世記3:8)。人の罪は、神の呼びかけに対する彼らの答えに現れます。自分の罪を認めるどころか、罪の責任転嫁を人や、神にさえしたのです(創世記3:10-13)。神は、その様な彼らに「あなたはどこにいるのか」と呼びかけられたのです(創世記3:8-9)。

主なる神は、神から離れてしまった人々を、初めから探し求めておられ、御声をかけておられます。「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられる」(Ⅰテモテ2:4)のです。私たちの救いのために、ひとり子さえ惜しまず与えてくださった父なる神の愛による呼びかけに応えましょう(ヨハネ3:16)。

Ⅱ.神のさばきの中にある憐れみ

聖書は、人を誘惑した蛇(サタン)、罪を犯した男と女、それぞれに対するさばきを記しています。しかし、さばきの中にも、神の憐れみと救いの約束が示されています(創世記3:16-19)。神は「蛇」に対し、「彼はおまえの頭を打ち、おまえは彼のかかとを打つ」(創世記3:15)と言われます。これは「原福音」とも言われる約束で、究極的には救い主がサタンを打ち砕き、人に勝利を与えるという宣言です。

この「女の子孫」とは、神の御子イエス・キリストのことと言えます。主は十字架の贖いによって、罪人を救う道を与え、人を滅びへと陥れるサタンの頭を打たれました。今はまだ、信仰の戦いがあります(エペソ6:12)。しかし、主イエスは十字架によって、悪魔の策略を打ち砕き、勝利してくださいました(Ⅰヨハネ5:4)。「信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないで」(ヘブル12:2)走り続けましょう。

Ⅲ.神の救いの御計画

最初の人間の罪によって、罪と罪のさばきが全人類に入り込みました。それでも、彼らは、神が語られたことば(創世記3:15)に、希望があることを見出したのです(創世記3:20)。また、自分たちの子孫から、やがて救い主が生れる。その救い主によって、自分たちは救われるという望みを持ったのです。後に、アダムとエバは、エデンの園から追放されます(創世記3:22-24)。しかし、神は、人をエデンの園から追放して終わらせたのではなく、人類の救いの御計画を、ここから始められたのです。

神は、ひとり子イエスを遣わし、御子を信じる者が一人として滅びることなく永遠の命を与えられて、神の御国へと導いてくださる救いを用意されました。私たちは今、神の救いの御業の中に置かれています。主イエスの十字架に示された神の確かな救いを受け入れ、確信と喜びをもって、主の再臨の時を待ち望み続けましょう。

結 び

神の憐れみと救いの約束は、人間が堕落した最初の時から、一点の光のように示されていました。御子イエス・キリストの十字架の贖いは、神の救いの約束の成就です。アドベントのこの時、主の救いの恵みを感謝し、希望に満ちた主の救いの良き知らせを隣人に証しして行きましょう。

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