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『神の御霊に導かれる人』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 ローマ8:12-30

はじめに

本日の聖書箇所から、聖霊が共におられる幸いについて見てまいります。

Ⅰ.聖霊によって生かされる

パウロは、聖霊を受けて神の子とされたクリスチャンは、御霊に導かれて生きるべきであると教えます。人の力、すなわち「肉」によっては、誰一人として律法を全うすることによって救いを得ることができません。父なる神は、私たちの罪のために、御子イエスの十字架の贖いによって、肉において罪をさばいてくださいました(ローマ6:6-8)。それは、肉に従って歩まず、御霊に従って歩む私たちの中に、律法の要求が全うされるためでした。

主イエスの救いを頂いた私たちは、「肉に従って歩む」のではなく、「御霊に従って」歩む者とされたのです(ローマ8:12-13)。私たちが「御霊によって、からだの行いを殺すなら」、すなわち御霊に従って歩むなら、御霊の実(ガラテヤ5:22-23)を豊かに結ばせてくださるのです。

Ⅱ.神の御霊に導かれる人はだれでも神の子ども

神の御霊に導かれる人には、恐れはありません。「人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けた」からです。聖霊は、聖徒たちが神の子であることを証してくださるのです(ローマ8:15)。

私たちが、主の十字架の贖いによって神の子とされたということは、神の御国の相続人ともされたということです(ローマ8:17)。「聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証です」(エペソ1:14)この素晴らしい栄光の約束のゆえに、今の時のいろいろの苦しみは、取るに足りないものであるばかりではなく、圧倒的な勝利者とされているのです。主なる神は、神の子とされた私たちを決して見捨てはしないのですから(イザヤ42:16)。

Ⅲ.私たちを助けてくださる聖霊

聖霊は、神の御心に従って、弱い私たちのためにとりなしをしてくださり、助けてくださいます。聖霊は、私たちがどのように祈ったらよいかわからない時に、言いようもない深いうめきによってその祈りを助けてくださるのです(ローマ8:26)。

主に祈り願うことは、すべてのことについての答えを頂く最も確かな道です。神は「ご計画に従って召された人々のためには、すべてのことを働かせて益としてくださる」(ローマ8:28)からです。聖霊は、私たちを父なる神のもとへと導いてくださり、主イエスの御名によって祈るとき、父なる神がその祈りに応えてくださり、栄光を現して下さるのです。御霊によって主イエスとの深い交わりに生かされ、神の深い愛を知る幸いを求め続けましょう。

結 び

聖徒のうちに居られる聖霊は、罪に死んでいた者を復活の主の命に生かして、神の子とされたことを確信させてくださいます。弱い私たちを常に助けて、御国の世継ぎとしての歩みをさせてくださいます。「御霊を消してはなりません」(Ⅰテサロニケ5:19)、むしろ「勤勉で怠らず、霊に燃え、主に仕え」(ローマ12:11)ようではありませんか。

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