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『主イエスのエルサレム入城』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 ヨハネ12:12-19

はじめに

本日は「棕櫚の主日」です。主イエスのエルサレム入城を通して、神の救いを見てまいります。

Ⅰ.平和の王として

主イエスがエルサレムに入城された時、民衆は、ローマ帝国を打ち破りイスラエルを再建する解放者として熱狂的に歓迎します。しかし、主は「ろばの子を見つけて、それに乗られました」(ヨハネ12:14)。これは、戦いのためではなく、平和の王として来られたことを示すためでした。

主イエスは、人の罪による神と人との隔ての壁を打ち壊し、神との平和を造るために十字架の贖いを成し遂げて下さいました(エペソ2:14-15)。主イエスは私たちの罪の身代わりとなって十字架に死んでくださり、私たちが神の前に義と認められるために復活されました。御子イエスによる神との平和を頂いた私たちは、いつも父なる神との交わりに生き続ける幸いにあることを感謝しましょう。

Ⅱ.聖霊は神の真理を示される方

弟子たちでさえも、主イエスが王を求める人々の歓呼に応えないこと、またろばの子に乗られた意味を、「イエスが栄光を受けられる」時までわかりませんでした(ヨハネ12:16)。主が栄光を受けられる時とは、十字架の死と三日目の復活、そして弟子たちに約束の聖霊が降った時のことです(使徒2:1-4)。

聖霊は、真理の御霊であり、すべての真理に導いてくださり、主が教えたすべてのことを思い出させてくださいます(ヨハネ14:26、16:13)。聖霊は、主イエスのエルサレム入城は、神が人を救うという約束の成就であることを教えたのです(詩篇118:25-26ゼカリヤ9:9)。御霊に属することは、御霊によってわきまえるのです(Ⅰコリント2:14)。助け主である聖霊に導かれ、主の御心に従って歩み続けましょう。

Ⅲ.恐れるな、あなたの王が来られる

弟子たちが、主イエスのエルサレム入城の意味がわからなかったのは、神の御心と人の思いが異なっていたからです。弟子たちは不安や恐れを抱いたことでしょう。その弟子たちの姿は、主の御心が分からずに、今の現実の中で神の恵みや愛を見失い、恐れがちな私たちの姿でもあります。聖書は、「恐れるな。シオンの娘。見よ。あなたの王が来られる。ろばの子に乗って。」(ヨハネ12:15)と語りかけています。

神のひとり子イエスが、私たちと同じ人としてこの世を歩んで下さり、力によってではなく十字架で死んで下さるという愚かさ、弱さによって、完全な救いを成し遂げて下さいました。主の十字架にこそ、神の力強い御手があり、平和があるのです。主の十字架に表された神の愛によって、私たちは恐れずに主と歩み続けることができることを覚えましょう。「十字架のことばは、滅びに至る人々には愚かであっても、救いを受ける私たちには、神の力」(Ⅰコリント1:18)なのですから。

結 び

主イエスは、ろばの子に乗ってエルサレムに入られました。この姿からは、人々は神の救いの御業を見ることはできなかったのです。しかし、後になって聖霊によって主の救いを知り、永遠の命を与える確かな神の力を教えられたのです。この受難週に、主イエスが私を愛するがゆえに、十字架の苦難の道を歩まれたことを思いつつ、復活された主を見上げてまいりましょう。今も力強く私たちを導かれる聖霊に聞き従ってまいりましょう。

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