礼拝説教

礼拝メッセージ

ホーム > 礼拝説教:2022年礼拝メッセージ

『ともに力を尽くして祈る』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 ローマ15:22-33

はじめに

今週は、パウロの祈りの要請から、共に祈ることのできる幸いをみてまいります。

Ⅰ.福音を伝える働き

福音宣教に篤い思いを持つパウロは、ローマに行き、さらにはローマ教会を起点として当時の地の果てイスパニヤ(現在のスペイン)にまで福音を伝えることを願っていました。伝道は一人で行うのではなく、教会の祈りと支えによって、教会から送り出されてなされる働きだからです。

伝道の働きは、伝道者や個人だけの働きではありません。伝道者としての召命を受けた人と、その人の召命を理解して送り出す働きをする教会との相互の関係によってなされていくものです。また、一人一人の伝道の働きは、教会の働きでもあり、教会から遣わされているのであり、だからこそ祈りと支えが必要であることを覚えましょう。

Ⅱ.教会はキリストにあって一つ

長い間待っていたローマへの宣教が開かれた時、パウロは、二つの道を選択することが可能でした。エルサレムに行く道と、ローマ経由でイスパニヤに行く道です。彼は、ローマと反対方向のエルサレムに行き、そこからローマに向かうという遠回りの道を選びます。それは、迫害や飢饉による苦難を受けているエルサレムの聖徒たちのために、マケドニヤやアカヤ地方の教会の聖徒たちが捧げた義援金を持って行くためでした。これは、ユダヤ人教会と異邦人教会は「キリスト・イエスにあって、一つである」(ガラテヤ3:28)というメッセージを、身をもって示すためでした。

私たちはみな、「ユダヤ人もギリシヤ人も、奴隷も自由人も、一つのからだとなるように、一つの御霊によってバプテスマを受け、そしてすべての者が一つの御霊を飲む者とされた」(Ⅰコリント12:13)のです。教会の使命を果たすために、教会が一つとなるなら、そこに主の御業が現されるのです(マタイ18:19-20)。

Ⅲ.ともに力を尽くして祈る

パウロは、「私のために、私とともに力を尽くして神に祈ってください」(ローマ15:30)と、具体的には3つの祈りの要請をします(ローマ15:31-32)。この後、彼はエルサレムで様々な困難な出来事に出会います。しかし、それらの出来事から救い出され、宣教の業が成されていった背後には、ローマ教会やその他の多くの教会の祈りがあったのです。

私たちの歩みも、思い描いたようにはなかなかいかないでしょう。また、何を選ぶべきか分からないときもあります。父なる神は、私たちのために、御子をさえ十字架にかけることを惜しまれなかったお方です(ローマ8:32)。どんなときにも全てのことを益としてくださる主に信頼して祈り、主の導きに委ねつつ歩み続けようではありませんか。特に、教会が共に祈るとき、主の御業が必ず現されることを覚えましょう。

結 び

私たちクリスチャンには、共に主に祈るという幸いがあります。教会の祈りに支えられて、私たちはどんな困難の中にも、平和の神が共にいてくださることを覚えるのです(ローマ15:33)。今週も主に祈りながら、主と共に歩み続け、主の御業を期待しようではありませんか。

このページのトップへ

日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団

神召キリスト教会

Copyright (C) Shinsho Church. All Rights Reserved.
〒114-0023 東京都北区滝野川 6-64-9
最寄り駅:JR板橋駅東口から3分/都営三田線新板橋駅から6分