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『神の御心を求める会議』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 使徒15:1-21

はじめに

本日は、世界で最初に行われた教会会議、エルサレム会議における主の御業を見てまいります。

Ⅰ.行いではなく信仰によって救われる

エルサレム会議が開かれた発端は、ユダヤからアンテオケに下ってきた人々が、「モーセの慣習に従って割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と言ったことでした(使徒15:1)。これは、救いの本質に関わる重要な問題であり、異邦人クリスチャンとユダヤ人クリスチャンの一致を脅かすことでもありました。

ユダヤ人たちは、律法を行うということに固執し過ぎたために、神の救いの本質を見失ってしまっていたのです。使徒たちが伝えた救いは、律法の行いよるのではなく、イエス・キリストを信じる信仰によるのであり、それは神の一方的な恵みであるというものです(ローマ10:9-10)。主イエスの十字架の贖いによって、主を信じる者は誰でも救われる恵みの機会を与えられています。主イエスを信じましょう。

Ⅱ.会議の中心は主の御心を求めること

パウロやバルナバたちと、ユダヤ主義クリスチャンたちとの間に対立が生じた時、彼らは「使徒たちや長老たちと話し合うために、エルサレムに上ることに」します(使徒15:2)。これが、キリスト教界における最初の教会会議です。これ以来、教会は、重要な事柄を決める時、共に集まってきたのです。

ペテロやヤコブ、そしてパウロやバルナバたちは、信仰によって救われることについて、自分たちが見て体験した神の御業に基づいて、また旧約聖書の御言葉に照らし合わせながら証明し(使徒15:7-19)、神の御心を明らかにしました。教会会議が、世の会議と決定的に異なることは、人間の知恵を出し合い、合意を目指すということ以上に、教会のかしらであるキリストの御心を尋ね求め、御言葉を中心にして、聖霊の導きを祈り求めることです。すなわち、「聖霊と私たちは、・・・決める」ということです(使徒15:28)。教会に問題が起こることが問題なのではなく、それを御言葉と御霊に導かれて解決していくということが重要なのです。

Ⅲ.魂への配慮をもって

教会会議で、「神の恵みと信仰によって救われる」という救いの本質を確認した後で、ヤコブは「偶像に供えて汚れた物と不品行と絞め殺した物と血とを避けるように書き送るべきだ」(使徒15:20)と付け加えます。このことは、ユダヤ人クリスチャンたちにつまずきを与えないための配慮によることでした。

ヤコブの言葉は、異邦人を含めて、一人でも多くの人々が主の救いを受けることができるようにという神の御心に立ったことによる結果でした。この様な魂への配慮を含め、キリストの思いを優先するとき、そこに主の栄光と愛の御業が表されることを覚えましょう。

結 び

エルサレム会議を通して、教会は正しい教理を確認し、確固たる一致へと導かれました。一致を与えられた教会は、主イエスを仰ぎ望みながら、ますます御言葉と御霊の導きによって前進して行きました。教会会議において、私たちも主の御業を崇め、主の御心を確認し、聖霊によって前進して行きましょう。

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