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『ベツレヘム、最も小さいもの』

説教:髙橋正人牧師
聖書箇所 ミカ5:1-8

はじめに

アドベント第2週は、イザヤとほぼ同年代に主に用いられたミカという預言者を通して語られた神の約束について見てまいります。

Ⅰ.主の選びに応える

主なる神は、預言者ミカを通して、ユダの氏族の中で最も小さいエフラテのいるベツレヘムを、救い主誕生の場として選ばれました。

私たちには、神の選びの理由を知ることはできません。主が見ておられるところと私たちのそれとは異なるからです。しかし、主がどんなに小さいものにも目を留めてくださっていること、私たち一人ひとりに特別な使命を与えておられることは確かです。私たちを選び、愛してやまない父なる神は、私たちの救いのためにひとり子イエスさえもおしまず与えてくださいました(イザヤ43:4)。主の愛の恵みに感謝し、主に仕える者となりましょう。

Ⅱ.主が立てられた救いのご計画

聖書は、主が小さなベツレヘムを選ばれていたのは、「永遠の昔からの定め」であったと語っています(ミカ5:2)。永遠の初めから父なる神と共におられた御子イエスは、今からおよそ2020年前、最も小さな氏族の村ベツレヘムで誕生されました。それは、主がこの世では人の目には小さく、心貧しい弱い者のところにさえも来て下さるということを示しています(ルカ4:18-19)。

主イエスは、私たちの罪のために、身代わりとなってご自身を十字架にささげてくださいました。そして、信仰によって救われるという道を備えてくださいました。この救いのご計画は、世界の基の置かれる前から、主が定めておられたことでした(エペソ1:4)。また、主はそのご計画の中で「私たちが御国を受け継ぐことの保証」(エペソ1:14)として聖霊を与えてくださいました。この様な主の大きな救いの中で、日々の小さな私たちの歩みもまた、聖霊と御言葉に導かれ、確かなものとされるのです。

Ⅲ.再臨の主を待ち望む

預言者ミカは、救い主の誕生と共に、救い主の生涯やみ業も預言しています。救い主イエスは、牧者のように弟子たちに霊的な糧を備え、時に訓練をして養い育てて、福音を宣べ伝える者としてくださいました。主は今に至るまで、世にあっては小さいものでしかない私たちを、主の良き働き手とし、主の恵みを証しする器とするために、必要なものすべてを備えておられるのです。

ミカを通して語られた預言は、約700年後に実現し、主イエスはこの世に人となって誕生してくだしました。救い主が与えられるという神の約束は、確かに成就しました。私たちは今、第二のアドベントの時代に生かされています。それは、キリストの再臨です(Ⅰテサロニケ4:16-17)。それが、いつであるかは誰も知りません。再臨の主を仰ぎ望んで信仰生活を歩み続け(ハバクク2:3)、時が良くても悪くても御言葉を宣べ伝えましょう。

結 び

父なる神は、私たちの救いのために、ユダの氏族の中で最も小さいベツレヘム・エフラテを選ばれ、御子イエスを遣わされました。私たちの救いは、神の偉大なご計画の中にあったことを感謝しましょう。そして、主イエスが、再び帰ってこられるのを待ち望みつつ、信仰生活を歩み続けましょう。

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