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『記念の12の石』

説教:髙橋正人牧師

はじめに

本日の神召聖会(献堂記念礼拝)において、12の石で建てたイスラエルの記念碑について見てまいります。

Ⅰ.主とその恵みを忘れないため

ヨルダン川を渡り終えたイスラエルの人々は、ヨシュアが命じたとおりに、イスラエルの部族の数だけ、川の真中から12の石を取り、それを宿営地に運んで記念碑を作りました(ヨシュア4:8-9)。この記念碑は、神が生きておられて、その愛と偉大なみ業を成してくださったことの「しるし」であり、「永久にイスラエルの記念」とするためでした(ヨシュア4:6-7)。

人は、主の偉大なみ業を体験しても、月日が経つと日々の様々なことで、いつしか神のことを忘れてしまうことがあります。主イエスは、ご自身が再臨される時まで、私たちが主イエスとその救いの恵みを忘れないようにと聖餐式を定められています。私たちは、主の良くしてくださったことを忘れてはなりません(詩篇103:2)。主イエスをいつも仰ぎ望み信仰生活を歩み続けましょう。

Ⅱ.次の世代に証しするため

ここでの信仰の記念碑は、それ自体が主なる神とそのみ業を証しします。聖書は、子どもたちが記念碑について問うなら、主を知らせるよい機会となり、後の世代の人たちに神の救いの奇蹟を語り継ぐことができることを教えています(ヨシュア4:21-23)。さらに、カナンでの戦いにおいて、勝利しても、また敗北したときにはなおのこと、この記念碑はイスラエルの民の信仰を奮起させたことでしょう。

私たちが覚えなければならないことは、信仰の記念碑は、過去を必要以上に振り返って重要視して後戻りしようとしたり、昔の栄光を懐かしく思ってそれにしがみつくことではありません(伝道者7:10)。「地のすべての民が、主の御手の強いことを知る」ためであり、キリストの聖徒が、いつも「主を恐れるため」(ヨシュア4:24)です。あなたの信仰の記念碑である、主なる神が与えてくださった素晴らしい救いと恵みのみ業を、子どもたちはもちろん、次の世代の人々に伝えて行きましょう。

Ⅲ.主イエスが先頭に立たれる

主のみ業を思い起こすとき、契約の箱を担ぐ祭司たちの足が川に入ると水はせき止められ、その足が川から離れると水は元に戻りました。主なる神が、民と共におられて、道なき所に道を開いてくださることを示しています。

主イエスは、私たちと同じくなられて、誰もせき止められない罪ゆえの苦しみと、死という流れに足を踏み入れてくださいました。そして、十字架の贖いによって、私たちを押し流す死の川の水をせき止め、永遠の命へと渡って行く道を開いてくださいました。これまで共に歩んでくださっている主は、これからも私たちの先頭に立って歩んでくださいます。主と共に歩み続けるとき、信仰の記念碑が築かれ、それを見て人々は神を知るのです。

結 び

主なる神は、ヨシュアに命じて、民に十二の石をもって、信仰の記念碑を建てさせました。それは、神とその偉大なみ業を覚えさせるためでした。私たちの永久の信仰の記念は、主イエスの十字架の贖いです。このことを覚えて、いつも主イエスと共に歩み続けましょう。

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