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『種は生長する』

説教:髙橋正人牧師
聖書箇所 マルコ4:26-34

はじめに

本日の聖書箇所から、神の国の拡大について見てまいります。

Ⅰ.神の国は信じる者たちのただ中にある

主イエスは、たとえをもって「神の国」は種が芽を出して成長を続けること(マルコ4:26-29)、また、最初はとても小さくても、やがて大きく成長することを教えられました(マルコ4:30-32)。

神の国は、主イエスがこの世に来てくださったことにより、十字架の贖いによって、今もこの時代に存在しているのです。主は神の国について、「『そら、ここにある』とか、『あそこにある』とか言えるようなものではありません。いいですか。神の国は、あなたがたのただ中にあるのです。」(ルカ17:21)と語られました。神の国、神の支配は、この礼拝や諸集会はもちろん、ひとり一人の伝道や証しの生活を通して、すでに始まっているのです。

Ⅱ.地は人手によらず実をならせる

主は、神の国(ここでは御言葉)は、人が地に種を蒔いておくと、本人が知らないうちに、蒔かれた種が成長し実を結ぶようなものであると語られました(マルコ4:26-29)。御言葉を受け入れた者は、種が成長していくように、その信仰がゆっくりではあっても確実に、そして順序をもって成長して行くのです。

御言葉という種は、実を結ぶのか否かを考えて蒔くのではありません。また、種が蒔かれた人の心の状態を、必要以上に気にかける必要もありません。「夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。どのようにしてか、人は知らない」からです。しかも、「地は人手によらず実をならせる」のです(マルコ4:27-28)。私たちではなく、主が成長させてくださることを覚えて、御言葉の種を蒔きましょう。

私たちは、たとえ種を蒔いたことの成果が見えなくても、無駄になるような地ばかりのように思えても、種を蒔き続けるのです(伝道者11:6)。

Ⅲ.小さく蒔かれ大きく成長する

主は、神の国はからし種のようなもので、最初は目に見えないほど小さくても、やがてその陰に空の鳥が巣を作れるほど大きく成長すると語られました(マルコ4:32)。主イエスの福音宣教の働きは、最初はイスラエルとその周辺で行われました。主の十字架の贖いの後、聖霊が弟子たちの上に注がれると、主イエスと御言葉は、弟子たちを通して広がって行き、クリスチャンたちを通して全世界に宣べ伝えられて行きました。

教会も、そして私たちクリスチャンも、この世においては小さい存在です。しかし、蒔かれた種が成長して行くように、教会も、私たちひとり一人も成長し続けて、御言葉を宣べ伝えることで神の国が広げられて行くのです(ヨハネ14:12)。小さなあなたという存在を通して、主の偉大なみ業が成されて行くことを覚えましょう。

結 び

主イエスは、神の国を成長させて下さいます。最初は小さくても、やがて大きく成長して、周囲に善き恵みを与えるのです。主は神の国の拡大のために、私たちを用いようとしておられます。この恵みの現実に生かされていることを喜び、必ず神の国が完成するという希望をもって、主と共に歩み続けましょう。

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