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『キリストが宣べ伝えられる』

説教:髙橋正人牧師
聖書箇所 ピリピ1:9-11

はじめに

本日は、投獄されていたパウロが、福音が宣べ伝えられていることを喜んでいたことについて見てまいります。

Ⅰ.ローマで投獄されていることが福音の前進となったて

パウロは神の福音を伝えたことで、ローマで囚人として投獄されていたにもかかわらず、喜んでいました。それは、当時の世界の中心で福音が伝えられることを願っていたからでした。実際に、彼を通して、ローマの「親衛隊」(ピリピ1:13)や政府の高官達の中にキリスト者となったものがいたのでした(ピリピ4:22)。

私たちは辛いことに遭遇すると、否定的面ばかりを見て積極的な面を見落としてしまいがちです。しかし、投獄されたパウロを通してさえも、主は救いのみ業を成し遂げてくださったのです。主は人の目には、どんなに悪く見える状況でも、聖徒を通して主のみ業を現してくださるのです。私たちと共に居ると約束してくださった主を見上げて、信仰の目をもって物事を見るなら、主はすべてのことを益としてくださいます(ローマ8:28)。

Ⅱ.他の聖徒たちが大胆に福音を伝えるようになった

パウロは、自分が投獄されたことによって、クリスチャンたちが励まされて、彼に代わって福音を伝えるようになったことを喜びました(ピリピ1:14)。もちろん、聖徒たちはパウロの投獄について動揺し、心配や疑いさえ抱いたことでしょう。しかし、彼らは聖霊の力に励まされて、自分たちが伝道しなければならないという思いと願いを与えられたのです。

主は、私たちに襲いかかる困難を用いて、最終的には私たちを強くし、希望に生きるものとしてくださるのです(ローマ5:3-4)。それは、「私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」(ローマ5:5)今も、私たちキリスト者を通して、主のみ業を見る人々が周りにいることを覚えましょう。私たちは主の十字架の贖いによって、「地の塩」、「世界の光」(マタイ5:13,14)とされているのです。

Ⅲ.党派心を持つ者さえ福音を伝えるようになった

パウロは、投獄によって彼を快く思っていなかった人たちも福音を伝えはじめたことを喜びました(ピリピ1:15-17)。パウロに対して、競争心や妬みなどの党派心を持つ人たちがいたようです。彼は確かに、福音に反することを伝えたり(ガラテヤ1:8)、党派心や分裂、分派などを非常に忌み嫌いました(ガラテヤ5:20-21)。しかし、パウロは、伝えられるのが福音であるならば、誰が伝えているにせよ、そのことを喜んでいたのです(ピリピ1:18)。それは、人を救うのは、人間の業ではなく、神のみ業だからです。私たちは、神の福音を言葉と行いで人々に示して行きましょう。あなたを通して表された主イエス・キリストは、それを見た人を救ってくださるのです。

結 び

パウロは、主イエスを宣べ伝えることを大きな喜びとしました。投獄されて自由がない中でも、他の聖徒たちが福音を宣べ伝えていることを知って喜びました。それは、福音だけが人を救うからです。私たちも主イエスの救いを、あらゆる機会を通して語り続けましょう。

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