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『霊の目が開かれる』

説教:髙橋 正人師

はじめに

本日は、信仰の目を開いて頂くことの幸いをみてまいります。

Ⅰ.信仰の目で見る

預言者エリシャがアラムの大軍に包囲された時、彼の召使いは敵を見て恐れ、うろたえてしまいました(Ⅱ列王記6:15)。エリシャは、召使いに「恐れるな」と言って、主に「彼の目を開いて、見えるようにしてください」と祈りました。目を開かれた召使いは、敵よりも遥かに多くの主の「火の馬と戦車がエリシャを取り巻いて山に満ちている」のを見たのです(Ⅱ列王記6:17)。

この世の現実だけを見るなら、恐れてうろたえてしまい、何の助けにもならないものを求めて右往左往してしまうでしょう。しかし、信仰の目で見る時、そこには主の「火の馬と戦車」である、圧倒的な主の勝利があることを知るのです。私たちは、主イエスの十字架の贖いによって、勝利者とされていることを覚えましょう(Ⅰヨハネ5:4-5)。

Ⅱ.信仰の目は主が開いてくださる

私たちの信仰の目は、主によってのみ開かれます。主イエスはある時、道の途中で、生まれつきの盲人と出会いました。この人は、主によって肉体の目を開いて頂きましたが、そればかりではなく救い主を知るための信仰の目を開いていただいたのです(ヨハネ9章)。

信仰の目が開かれる時、人は具体的に主イエスと出会って、救いを体験するのです。それは、人の考え方とか思想ではなく、具体的な体験です。それまで見えなかった主なる神の恵みや守り、主のみ手のわざを見て、主と共に歩み続けるようになるのです。主イエスを心に迎え入れ、御言葉と御霊によって、信仰の目をなおいっそう開いて頂きましょう。

Ⅲ.信仰の目を開き続ける

今日の私たちは、信仰の目を開かれるとき、まず最初に主イエス・キリストの十字架の贖いの業を見て、救いを実体験させて頂きます。私たちは、この信仰の目をもって、私たちの周囲に起こることを見るべきです。信仰の目をもって見る時、大軍が目の前にあっても、それに遥かに勝る主の軍勢があることを見て、勝利を確信するのです。

聖書は、私たちの戦いは「天にいるもろもろの悪霊に対するもの」であることを教えています(エペソ6:12)。私たちの敵は、何とかして信仰を奪おうとしたり、主に対する疑いを起こさせようとするのです。私たちは、いつも主に目を開いて頂き、目を覚まして主を見つめ続けなければなりません。そのために、御言葉によって養われ、聖霊に導かれ、常に主との豊かな祈りと交わりに歩み続けましょう。

結 び

エリシャの祈りによって、信仰の目を開かれた召使いは、敵の大軍を遥かに上回る主の軍勢を見たのでした。私たちは、主イエス・キリストの十字架によって圧倒的な勝利者とされたのです。信仰の目を開いていただき、私たちの周囲には、主イエスによる勝利と祝福が満ち満ちていることを見させて頂きましょう。

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