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『祭司の王国、聖なる国民』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 出エジプト19:1-8

はじめに

本日は、主の恵みによって、「祭司の王国、聖なる国民」とされている幸いについて見てまいります。

Ⅰ.主の契約は恵みが基になっている

主は、イスラエルの民をご自身の民とするために契約を結ぼうとされました。しかし、主は契約の締結前に、今までに神が民に対して為されたことを思い起こさせます(出エジプト19:4)。それは、契約を結ぶ以前に、主がすでにその恵みと導きの中で、選ばれるにふさわしくないイスラエルを、あえて選んでいたことを示すためでした。

主が人と結ばれる契約は、いつもはじめに主が与えてくださる恵みや救いが先行しています。人は、先行する主の恵みに応えて、主の救いの御業を基にして、主が与えてくださる恵みの契約を結べば良いよいのです。このことは、今日の私たちキリスト者も同じです。洗礼を受けたから、良い行いをしたから神の救いの恵みの中に入れられたのではありません。私たちの信仰告白に先行して、御子イエスを十字架につけるほどに深い父なる神の愛があったのです。私たちは、主なる神に天地創造の初めからすでに愛され、「鷲の翼に載せられ」(出エジプト19:4)神の国民とされたことを覚えて、主に感謝をして、主の愛に応えてまいりましょう(エペソ2:5)。

Ⅱ.キリスト者は、信仰による「祭司の王国」、「聖なる国民」

神の民は、初めに主との契約によって誕生します。私たちは、かつては神の民ではありませんでした。しかし、主イエスを信じる信仰によって神の民の一員として加えて頂いたのです(Ⅰペテロ2:9-10)。

神の民は、このシナイ契約以来、一つとなって、「祭司の王国」、「聖なる国民」として主の御言葉に従い続けることを求められました。今日の私たちも、主にある一つの群れとなって、御言葉に従い、聖霊に導かれて神の国を目指して歩み続ける使命が与えられています。この主の恵みの中、共に祈り合い、支え合い、仕え合って、主の御国に向かって歩んでまいりましょう。

Ⅲ.祭司の王国、聖なる国民の使命

主は、イスラエルが、主の御声に聞き従い主の契約を守るなら、「祭司の王国」、「聖なる国民」、「主の宝の民」となると約束してくださいました(出エジプト19:5)。祭司は、神と民との間に立って、民のために神に執り成す役割をします。祭司の王国とされたイスラエルは、自分たち以外のまだ神を知らない人々のために執り成して、主のもとに導く使命を与えられたのです。

主イエスは、地上の大祭司より遙かに優れた大祭司です(ヘブル4:14)。私たちの救いのために父なる神に執り成してくださり、罪人の身代わりとなって十字架に架かってくださいました。私たちは、主イエスの十字架の贖いによって、神の祭司として、神の聖なる働きを受け継ぐ者とされました。それは、主イエス・キリストの救いのみ業と、主の栄光を証しするためです。そのために、聖霊をも与えられたのですから、主イエスという良き知らせを宣べ伝え、証ししてまいりましょう。

結 び

私たちは、新しい契約の仲保者である主イエスの十字架の贖いによって、「神の祭司の王国」、「聖なる国民」とされる特権を頂きました。主の日の礼拝に集って御言葉によって契約の恵みを再確認しましょう。そして、神の宝の民とされていることを感謝して、祭司の王国の一員として主の使命を果たす働きに参加させて頂きましょう。

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