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『失望に終わらない希望』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 ローマ5:1-11

はじめに

本日の聖書箇所から、主が与えてくださる「永遠の希望」をみます。

Ⅰ.神との平和

私たちクリスチャンは、信仰によって「神との平和」を与えられました(ローマ5:1)。この「神との平和」こそが、聖書が語る「平和」の中心であり、人間どうしの平和について考える土台です。クリスチャンが真の平和を祈り求めるなら、神と自分との間の平和をまず問わなければなりません。

「神との平和」とは、主なる神との良い関係、すなわち、主との信頼関係のことです。父なる神は、ひとり子イエスの十字架の贖いによって、私たちに神と和解する道を与えてくださいました(Ⅱコリント5:18)。主イエスの救いを通して、私たちは神との深い信頼関係に入れられました。その主との信頼関係は、私たちが「患難さえも喜ぶ」ほどのものであることを覚えましょう(ローマ5:3)。

Ⅱ.失望に終わらない希望

主が与えてくださった「平和」は、クリスチャンには、決して失望することのない希望をもたらすものです(ローマ5:5)。主が与える希望が生み出されるために、聖書は「患難」、「忍耐」、「練られた品性」という順序があることを教えています(ローマ5:3-4)。

この世においては、周囲に私たちを失望させることはいくらでもあります。どんな時でも、主が与えている希望は失望に終わるものではないことを信じ、忍耐していくとき、私たちは「練られた品性」を与えられ、希望に向かって進むことができるのです。そのために、主イエスから学びましょう(マタイ11:29)。

Ⅲ.神の愛が心に注がれている

パウロは、「私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」(ローマ5:5)と語ります。永遠の主なる神が与えてくださるものは、全て永遠に存続するものです。主は「永遠の愛」をもって私たちを愛してくださいました(エレミヤ31:3)。

主の愛は、「私たちが、まだ弱かったとき」に、ひとり子イエスの十字架に現されました。私たちの永遠の希望のしるしは、主の十字架です。そして、聖霊は、主を信じる者たちすべてに約束のものを与えることの保証として与えられました(エペソ1:14)。主が与えてくださった希望をもって、聖霊に導かれて主イエスと共に歩み続けましょう(ガラテヤ5:16)。

結 び

主が与えてくださる希望は、失望に終わるものではありません。聖霊によって、キリストの愛が、教会に注がれているからです。主が与えておられる永遠の希望を確信して、日々歩み続けましょう。

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