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『御言葉を実行する人』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 ヤコブ1:19-27

はじめに

本日の聖書箇所から、主の御言葉を実生活に用いて歩む幸いをみてまいります。

Ⅰ.聞くには早く、語るにはおそく、怒るにはおそく

当時、ユダヤ人クリスチャンたちは、異教の人々や、同胞のユダヤ教徒たちからの圧迫の中にありました。ヤコブは、そのような中で信仰生活を生きるために、互いの信仰の交わりを強くし、互いに励まし合うべきことを教えました。

クリスチャンは誰でも、主にある兄弟姉妹の交わりから離れて、一人で孤立して歩むことはできません。主イエスも言われたように、主との交わりと共に、同じ信仰者との主にある愛の交わりが必要です(ヨハネ15:12)。

当時のユダヤ人クリスチャンたちは、様々な圧迫や理不尽な扱いを受けて怒りが湧いてくることは多くあったはずです。しかし、ヤコブは特に「人の怒りは、神の義を実現するものではありません」(ヤコブ1:20)と教えています。私たちは、主イエスに倣う者として、互いの交わりの中で「聞くには早く、語るにはおそく、怒るにはおそいように」(ヤコブ1:19)ならせて頂きましょう。

Ⅱ.御言葉という鏡に自分を映す

ヤコブは、今置かれている所で、御言葉を「聞くだけ」ではなく、「御言葉を実行する人」になるように勧めます(ヤコブ1:22)。

御言葉を聞いて行う人は、「自由の律法を一心に見つめて離れ」ません(ヤコブ1:25)。言い換えるなら、御言葉という鏡に映った自分を一心に見ながら、御言葉で教えられたことを行うのです。

私たちは、毎日鏡を見て自分の姿を見て身なりなどを整えるように、聖書という鏡に照らして、自分自身を主の前にきちんと整えさせて頂きましょう。主イエスは、山上の説教の締めくくりで、御言葉を聞いて行う者を「岩の上に自分の家を建てた賢い人」に、また、御言葉を聞いても行わない者を、「砂の上に自分の家を建てた愚かな人」にたとえられました(マタイ7:24-27)。

Ⅲ.御言葉と御霊によって一つとされた群れ

ヤコブは、御言葉を実行することを強く勧めました。具体的には、「舌」すなわち、言葉に関すること(ヤコブ1:26)、教会の交わりにいる「孤児や、やもめたちが困っているときに世話」をすることに示される、弱い者を助け、励ますこと、そして「この世から自分をきよく守ること」です(ヤコブ1:26-27)。

私たちは、主の御言葉を聞き、聖霊の力と恵みによって御言葉を行う者とさせて頂きましょう。また、同じ主の救いを頂き、同じキリストによるバプテスマを受けて神の民とされた者同士、キリストを中心とした交わりに生きて行こうではありませんか。

結 び

天地の創造主である神は、私たちを御子イエスの十字架によって救ってくださり、主との豊かな命の交わりに入れてくださいました。さらには、この地上において、主はいつも私たちと共にいて導いてくださっています(マタイ28:20)。この父なる神の愛と御子イエス・キリストの恵み、そして聖霊との豊かな交わりに入れられたことを覚えて、主への感謝をもって主が語られた御言葉を行う者とさせていただきましょう。

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