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『聖霊に導かれる人』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 ローマ8:9-17

はじめに

本日の聖書箇所から、主を信じる者の内に住まれる聖霊の働きについて見てまいります。

Ⅰ.聖霊は私たちをキリストの命に生きるものとする

主イエスの十字架の贖いによって、神と私たちを隔てていた隔ての壁は打ち壊されました。これによって、全ての人は主なる神を「アバ、父よ」と呼ぶことができるようにされました。主イエスを信じる者の内には、聖霊が共に住まわれます(Ⅰコリント6:19)。この聖霊によって、罪のために死んでいた私たちは、主イエスと共に生きるものとされ、神の御霊に導かれる者とされました。

ここで、「肉に従って歩む」とは、神から離れた人間の自己中心的な性質、罪の性質を表しています。聖書は、罪の歩みの行き着く先は死であると教えています(ローマ6:23)。逆に、「神の御霊に導かれる人」とは、主との深く豊かな交わりに導かれて生きる人のことです。そのような人の行く先は「永遠の命」です。聖霊は、私たちクリスチャンを主の命に生きる者とし(ローマ8:11)、今も共に居て一緒に歩んでくださるキリストを指し示してくださいます。そして、私たちが主から与えられた命を豊かに生きるように導いてくださることを覚えましょう。

Ⅱ.神の子どもとされた特権

「神の御霊に導かれる人」は、主なる神を恐れることはありません。それは、人を再び恐怖に陥れようとするような奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたからです。最初の人間アダムとエバは、主の前に罪を犯したため、主の呼びかけに対して身を隠しました(創世記3:8-10)。罪は、主に対する恐れを生じさせます。そのため、恐れには刑罰が伴います(Ⅰヨハネ4:18)。

主イエスを信じて罪が赦され、聖霊を与えられた私たちには恐れはありません。聖霊ご自身が、私たちが神の子どもであることを証してくださるからです(ローマ8:16)。私たちが神の子としての身分を与えられたのであるならば、何を恐れる必要があるでしょうか。肉の親であっても、子どもには良いものを与えてくださることを知っているなら、ましてや、天の父は、子である私たちに良きものを与えてくださるのです(ルカ11:13)。神が私たちの味方であるなら、だれも私たちに敵対できるものはないのです(ローマ8:31)。ハレルヤ!

Ⅲ.神の子とされた者の使命

クリスチャンが神の子であるとは、「キリストとの共同の相続人」でもあるということです(ローマ8:17)。この大いなる望みを持って、この世に於ける信仰の歩みを続けなければなりません。様々な信仰の戦いもありますが、主イエスは、すでに世に勝利されています(ヨハネ16:33)。その主の勝利は、私たちも頂くことができると約束されています(Ⅰヨハネ5:5)。恵みによって、神の霊に導かれる神の子とされたのですから、その恵みの内にとどまって、神の霊の導きを受け続けましょう。

使徒パウロは、すべての人を救うという主の御計画は、一つの民イスラエルから始まり、私たちに及んでいることを教えています。私たちが神の子とされたことは、神の民イスラエルに加えられたことを意味し、私たちも主イエスの十字架の救いについて宣べ伝える者とされています。

ペンテコステの日に聖霊を受けた弟子たちは、主の御言葉通りに、地の果てにまで、キリストの証人となって行きました。聖霊は今に至るまで、私たちに臨んでくださり、主イエスを証ししてくださるばかりでなく、私たちをキリストの証人としてくださっています。このイエス・キリスト以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人に与えられていないのですから(使徒4:12)、主の福音を大胆に宣べ伝えて行きましょう。

結 び

聖霊はキリスト求める全ての人に、必ず与えられます。私たちに主イエスを示し、神の子とされたことを教え、この世での歩みを導いてくださいます。私たちは、神の子とされた特権を感謝し、聖霊の導きに従って信仰の歩みをさせて頂きましょう。また、聖霊に押し出されて、主イエス・キリストの救いを宣べ伝えて行きましょう。

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