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『洗礼を受けられたキリスト』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 マタイ3:13-17

はじめに

本日の聖書箇所から、罪のない神の子イエスが、バプテスマ(洗礼)を受けられたことについて、見てまいります。

Ⅰ.すべての正しいことを実行するため

バプテスマのヨハネは、人々に悔い改めのための水による洗礼を授けていました。彼はまた、自分の後に、自分よりも優れた方が現れ、「聖霊と火とのバプテスマをお授け」になることを知っていました(マタイ3:11)。主イエスが現れた時、ヨハネは一目見て、この人こそ真の救いの洗礼を授けるお方であると理解しました。しかし、洗礼を授けるはずのお方が、洗礼を受けるためにヨハネのところに来られたのです。

主が洗礼をヨハネから受けたのは、罪の悔い改めのためではなく、父なる神の御心に従って「すべての正しいことを実行する」ためでした(マタイ3:15)。ヨハネは、真の洗礼を授ける方として主イエスを迎えましたが、主はむしろ、ヨハネから洗礼を受けることを良しとされました。主イエスは、すべての人が神の前に成すべき事を示してくださったのです。

Ⅱ.天が開けて告げられた言葉

主イエスが、洗礼を受けて水から上がられた直後のことが聖書に記されています。「すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、自分の上に来られるのをご覧になった。また、天からこう告げる声が聞こえた。『これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。』」(マタイ3:16-17

これは、主イエスこそ神のひとり子であるという宣言です。そして、神の御子は「すべての正しいことを実行する」、人々の先頭に立つ者として世に遣わされたものであることを示すものです。主イエスは、一人の人として、罪人の列の中に並んでバプテスマを受けられ、父なる神の声を聞かれました。私たは、キリストを通して父なる神の御言葉を語りかけられ、聞くことができるようにされました。私たちキリスト者はみな、主イエスに対する信仰によって、神の子どもとされたことを感謝しましょう(ガラテヤ3:26)。

Ⅲ.あらゆる国の人々を弟子とし、バプテスマを授けよ

主イエスは、十字架の贖いにおいて、「すべての正しいこと」を完成してくださいました。主が昇天される時、教会に大宣教命令を与えてくださいました(マタイ28:18-20)。教会は、主に導かれながら、その命令を今日に至るまで続けてきました。主イエスが、ヨルダン川で洗礼を受けてくださった時の出来事は、私たちにも与えられています。そして、私たちにも天は開かれ、聖霊が注がれています。

洗礼式は、水と霊によって古い罪の自分に死んで、新しくキリストの命に生まれることのしるしです。私たちは、主イエスの贖いの故に、神を「私たちの父」と呼ぶ特権をあたえられていることを覚えましょう(ローマ8:15)。私たちは天から語られる神の愛の声、そして御言葉を聞きながら主と共に人生を歩んで行く恵みを頂いています。主の御言葉によって、いかなる苦難の中でもなお、主に従って歩む幸いを頂くことができることを覚えましょう。

結び

本来、洗礼を受けなくてもよい主が洗礼を受けてくださいました。それは、「すべての正しいこと」を成し遂げてくださるためでした。私たちは、主の十字架の贖いによって、神の御前に成すべき事を完成した者とさせて頂きました。洗礼は、私たちがキリストの新しい命に生きて、主に従って生きる者として作り変えてくださったことの証しです。罪の古い自分に死んで、復活の命に新しくされ、聖霊なる神を注いで頂いたことをおぼえ、日々、主と共に歩み続けてまいりましょう。

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