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『主がお入用なのです』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 マルコ11:1-11

はじめに

本日は、イ-スタ-の一週間前にあたる「棕櫚の主日」です。この日、主イエスはろばの子に乗って、エルサレムに入城されました。本日の聖書箇所から、神の選びについて見てまいります。

Ⅰ.主は全てのことをご存じで、御心をなされる

主イエスは、これまでとは違って、エルサレム入城の時、ろばの子に乗って入られました。主は、あえて二人の弟子に命じて、入城のためにろばの子を用意するように言われたのです。また、主は人々の歓呼の叫びに迎えられて入城しますが、このことについても、それを止めるどころか、むしろ受け入れておられるのです。つまり、このようにエルサレムに入城することは、主イエス御自身が望まれたことであり、旧約聖書の預言が成就したことを意味しています(ゼカリヤ9:9)。

主は、エルサレム入城の状況について、あらかじめ全てをご存じでした。それは、人の救いのご計画は父なる神の御心であり、神がすべてを導かれておられるということを示しています。人の心も含めて、全てのことをご存じの主は、私たちに対して持っておられるご計画を速やかに成し遂げてくださるお方であることを覚えましょう(エレミヤ29:11)。

Ⅱ.主がお入り用なのです

主イエスは、二人の弟子に、ろばの子を連れてくるように命じた時、「もし、『なぜそんなことをするのか』と言う人があったら、『主がお入用なのです。すぐに、またここに送り返されます』と言いなさい。」(マルコ11:3)と言われました。主は、弟子たちに、ろばの子を使う理由を全く述べていません。ただ、「主がお入用なのです」という一言で済ませています。

弟子たちには、ろばの子を連れてくる理由が全くわかりませんでした。しかし、彼らは、主が必要とされているということで、主イエスの言葉に従いました。主が、私たちを選び、主の業のために用いてくださるのは、私たちが必要だからです。ろばの子は、主イエスを乗せるだけしかできなかったように、私たちにも欠点や弱さ、経験不足などがいくらでもあります。しかし、それらのことは問題ではありません。大切なのは、主が選んでくださったということです。私たちが神の民として選ばれ、救われたのは、ただ主の恵みによることを感謝しましょう(エペソ2:5)。

人を乗せたことのないろばの子は、恐る恐る、やっとのことで主を運んだことでしょう。しかし、大切なことは、「主がお入用なのです。すぐに、またここに送り返されます」(マルコ11:3)と言って、主が乗ってくださったということです。主は、このようなろばの子さえも用いてくださったのです。私たちも、なおいっそう主の御用のために用いてくださることを覚え、主の御声に従ってまいりましょう。

結び

主イエスが、王として世に来てくださったのは、人を支配する罪に勝利して、私たちに神の真の平和の支配をもたらすためです。主が王として、私たちの罪の身代わりとして十字架にかかってくださった場所がエルサレムです。十字架にかかってくださった主イエスの姿は、人が見たならば王というには全く相応しくない姿でした。しかし、十字架の主イエス・キリストこそが、罪と死に勝利された王の王なのです。

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