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『主によって心を強くせよ』

説教:髙橋恵子 副牧師
聖書箇所 ヤコブ5:7-20

はじめに

ヤコブ書は、信仰の実践の書です。み言葉は、私たちのうちに生きて働く恵みの力であり、み言葉によってキリストを信じる信仰を与えられた者は、試練の中でも、言葉と行いにおいて、愛と聖さの実を結んでいくように造りかえられた者であることを、ヤコブ書から学ぶことができます。

1.再臨に備え、心を強くしなさい

迫害によって離散したユダヤ人クリスチャンに宛てた手紙を締めくくるに当たって、ヤコブは信仰共同体である教会に、「耐え忍びなさい。心を強くしなさい」(ヤコブ5:8)と励ましを与えています。もちろん、私たちは自分で自分を強くするのではありません。苦難を耐え忍び、信仰を全うする強さは、「心に植えつけられたみ言葉」(ヤコブ1:21)によって与えられるものです。

もし、この世の事がらで心を満たし、神のみ言葉が入る余地が無いなら、「心を強く」するどころか、「心を太らせ」(ヤコブ5:5)ているのと同じ状態です。「主の来られるのが近い」(ヤコブ5:7)ことを悟らず、主から委ねられている多くのものを、自分のためだけに無駄に蓄えておくだけで、主の働きのために用いないなら、結果として自分の心を弱らせているのです。

主が再び来られる時まで、キリストのみ言葉にとどまり、農夫のように、恵みの雨を期待しつつ忠実に神の畑で労苦する者、それがキリストの教会の姿です。主の来られるのが近いことを聖霊によって悟らせていただき、恵みとみ言葉によって内なるものを日々に強くされ、霊において豊かに実を結ぶ者とさせていただきましょう。

2.苦しんでいる人は祈りなさい

苦難の極みを通った人物の代表としてヨブが挙げられています(ヤコブ5:11)。ヨブは、自分の苦しみを直接神に訴えた時、苦しみのどん底で、「私を贖う方は生きておられ、後の日に、ちりの上に立たれる」(ヨブ19:25)ことを見ました。これは、神がヨブに与えた救いの約束です。

苦難を通らされる時、私たちには「祈り」という最大の武器が与えられています(ヤコブ5:13)。つむじ風の中からヨブに答えられた主は、私たちにも答えてくださいます。試練の中で、ヨブと同じように、「私を贖う方、キリストは生きておられる」と、み言葉に確信を置いて主を喜び、賛美することができるとは、何という恵みでしょうか。

病の癒しのために祈ること(ヤコブ5:14)も、教会に委ねられた使命の一つです。主は十字架上で私たちのすべての罪と病を負ってくださいました。主の救いの恵みは、霊・肉・魂をそなえた人間の全存在に及ぶものです。「愛する者よ。あなたが、たましいに幸いを得ているようにすべての点でも幸いを得、また健康であるように祈ります」(Ⅲヨハネ1:2)とのヨハネの祈りは、私たちに対する主の御心であることを覚えましょう。

3.義人の祈りは力がある

「義人の祈りは働くと、大きな力があります」(ヤコブ5:16)。義人とは、完全無欠な人、ということではなく、神との関係を正しくされた人、すなわち、キリストを信じる信仰によって罪をきよめられた私たち一人ひとりのことです。

義人の祈りの特徴は、徹底的に主に信頼し、粘り強く祈り抜くことと言っていいでしょう。預言者エリヤは、まさにそのような祈りをささげました(ヤコブ5:17-18)。神の火を降し、大雨をもたらしたエリヤの祈りの動機は、イスラエルの民をまことの神に立ち返らせることにあったことを忘れてはなりません。教会の最優先の働きは、祈りとみ言葉の奉仕を通して「罪びとを迷いの道から引き戻す」(ヤコブ5:20)ことにあることを覚えましょう。

まとめ

主は、「あらゆる良いわざとことばとに進むよう、あなたがたの心を慰め、強めて」(Ⅱテサロニケ2:17)くださるお方です。恵みによって心を強くされた私たちは、主が来られる時まで、忍耐をもって主のわざに励んでまいりましょう。

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