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『古くて新しい戒め』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 Ⅰヨハネ2:7-17

はじめに

本日は、新しい命令として書き送られた主イエスの戒めについて、見てまいります。

1.主イエスが与えた新しい戒め

主イエスは、「あなたがたに新しい戒めを与えましょう」と言われて、「互いに愛し合いなさい」と弟子たちに命じられました(ヨハネ13:34-35)。この戒めは、旧約聖書の律法においても命じられている戒めを主が要約したものということができます(マルコ12:28-34)。ですから、この戒めは旧約聖書以来、主が示された大切な戒めです。ここで、主イエスが言われる「新しい戒め」とは、「わたしがあなたがたを愛したように」というキリストの愛によって互いに愛し合うことなのです。

主イエスが愛された人たちは、取税人や異邦人、罪人といわれるような人たちでした。すなわち、当時の律法学者やパリサイ人たちが、決して救われることのない人たち、愛する価値のないと考えていた人たちでした。主イエスが私たちの所に来て下さったのは、「正しい人を招くためではなく、罪人を招くために」(マタイ9:13)です。父なる神の御心は、「そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」(ヨハネ3:16)とある通りです。

私たちは、主の前に罪人であったにもかかわらず、主の恵みによって、罪赦され、神の子とされ、御国の世継ぎとされました。私たちは、主イエスと共に歩む交わりに加えて頂き、「光」の中で、神の子とされるという新しい立場に置かれていることを感謝しましょう。そして、「やみが消え去り、まことの光がすでに輝いている」(Ⅰヨハネ2:8)うちにあることを覚えて、隣人にキリストの愛の業を行ってまいりましょう。

2.子どもたちよ、父たちよ、小さい者たちよ

「子どもたちよ」、「父たちよ」、「小さい者たちよ」という呼びかけは、この手紙を読むあらゆる人々への語りかけです。また、信仰の成長度に照らし合わせて語られているとも理解することができます。罪ある私たちは、人を愛するどころか、主なる神をも愛することができない者です。しかし、主イエスの救いを頂いた者は、互いに愛し合うことができるようにして頂いたのです。それは、以下の三つのことによります。

①私たちクリスチャンは、「主の御名によって」罪が赦されたからです(Ⅰヨハネ2:12)。主の十字架の贖いによって赦された者は、自分だけではなく、隣人も主に愛され赦されているということを知った者です。

②主を信じる者たちが、「初めからおられる方」、「御父」を知っているからです。自分の存在、毎日の出来事、家族や友人との交わりなど、全ては主の御手の中にあることを知っているなら、あらゆる事を主に委ね、相手を受け入れ、主に感謝することができるのです。

③「悪い者に打ち勝ったからです」(Ⅰヨハネ2:13,14)。サタンの目的は、クリスチャンに分裂や争いを引き起こさせ、人々を主から引き離すことです。主イエスは十字架によって、悪しき者だけではなく、死にさえも打ち勝ち、圧倒的に勝利をされました。その偉大な力、愛によって、私たちは互いに愛し合う力を頂いています。

「互いに愛し合う」ことを可能にして下さるのは、御子なるイエス・キリスト、父なる神、聖霊なる三位一体の神の御業によることを示しています。私たちは、この主なる神の偉大な御業と導きの中で、主と共に光の中を歩んでまいりましょう。

まとめ

主イエスの十字架の贖いによって、私たちクリスチャンは、神との交わりに入れられて、光の中を歩む者とされました。「いのちのことばをしっかり握って、彼らの間で世の光として輝くためです」(ピリピ2:16)。主の新しい戒めに生かされていることを感謝し、互いに愛を実践して行く者とさせて頂きましょう。

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