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『神によって奮い立つ』

説教:髙橋正人 牧師

はじめに

大国アッシリヤがエルサレムに攻め込んで来た時、ユダの王ヒゼキヤに勝ち目はありませんでした。しかし、主に叫び求めたヒゼキヤは、主からの勝利を与えられました。本日、振起日において、私たちは主に信頼して危機を乗り越えたヒゼキヤ王の信仰に学びます。

1.主に信頼する信仰に堅く立つ

ヒゼキヤは25歳で、父アハズ王の後を継いでユダの王となりました。彼が王になって最初に行ったことは、主への信仰に立返るための宗教改革でした(Ⅱ歴代誌29:2)。その後、アッシリヤの王セナケリブが来て、ユダに攻め入ろうと、城壁のある町々に対して陣を敷きました(Ⅱ歴代誌32:1)。

アッシリヤ王セナケリブは、エルサレムに家来を遣わし伝言を告げます。それは、ヒゼキヤ王とエルサレムにいたすべてのユダの人々に向かって告げられたもので、神なる主を侮辱する言葉でした。セナケリブは、民の心に主と主のしもべヒゼキヤ王に対する不信と疑いを植えつけようとしたのです。セナケリブのやり方は徹底していて、手紙まで送ったほどでした(Ⅱ歴代誌32:17)。

罪の世は、神の子たちに対してあらゆる方法を通して主に対する不信や疑い、恐れを植えつけて信仰を奪い取り、自分の奴隷にしようとします。私たちをキリストの愛から引き離すのは誰でしょうか、何でしょうか。私たちクリスチャンは、私たちを愛してくださった主イエス・キリストによって、この世の全てのことについて、圧倒的な勝利者とされており、何ものをも私たちをキリストから引き離すことはできないことを覚えましょう(ローマ8:35-39)。「私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するもの」(エペソ6:12)です。主イエス・キリストの十字架の贖いによって勝利を与えられている私たちクリスチャンは、悪魔の策略に対して立ち向かうために、神のすべての武具を身に着けようではありませんか。

2.心をあわせて主に祈る時

セナケリブの言葉に対して、ヒゼキヤ王の命令でユダの民は黙って一言も答えませんでした(Ⅱ列王記18:36)。ただ、ユダの宮内長官エルヤキム、書記シェブナ、参議ヨアフたちが、自分たちの衣を裂いてヒゼキヤのもとに行き、ラブ・シャケを通して語られたアッシリヤ王の言葉を告げます。これを聞いたヒゼキヤ王は、自分の衣を裂き、荒布を身にまとって、主の宮に入り、預言者イザヤのところに家臣を遣わし、ユダ王国のため、「まだいる残りの者のため、祈りをささげてください」(Ⅱ列王記19:4)と嘆願します。イザヤは主がすでに全てのことを御存知であることを告げて、主がアッシリヤを退けられることを告げます(Ⅱ列王記19:6-7)。

その後、アッシリヤの王は、再び使者を遣わしてヒゼキヤ王に主なる神を蔑む手紙を送ります。 ヒゼキヤは、使者から受け取った手紙を読み、主の宮に上って行って、それを主の前に広げて祈ります。主はヒゼキヤ王の祈りに直ちに答えて、イザヤを通してアッシリヤの脅威に対する勝利を告げられます。

ヒゼキヤ王は押し迫る危機の前で、預言者イザヤと共に主に叫び求めて祈りました。彼は軍隊などの人の力に頼ることより、全能の力を持って全てを統治されている主なる神に全信頼を捧げました。その時、主は自らアッシリヤの軍のみならず、王までも滅ぼされ、ユダ王国を守られました。主なる神に信頼し、心を合わせて主に祈る時、主自らが戦われ、勝利を与えてくださることを覚えましょう。「まことに、あなたがたにもう一度、告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。」(マタイ18:19

まとめ

大国アッシリヤが大軍を率いて南ユダ王国を滅ぼしに来た時、ユダの王ヒゼキヤには対抗し得る術は全くありませんでした。しかし、ヒゼキヤが万軍の主に全く拠り頼んだ時、イザヤを通して神の言葉が与えられ、信仰によって奮い立ち、主の偉大な救いの御業を見ることができました。私たちも、様々な困難や戦いに会う時、全能者なる主に拠り頼もうではありませんか。私たちには、聖霊なる神が与えられています。主が共にいてくださるなら、私たちは全てのことにおいて勝利者とされていることを覚えましょう(Ⅰヨハネ5:5)。

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