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『ただひとりの牧者』

説教:髙橋正人 牧師

はじめに

エゼキエルは、南ユダ王国がバビロニア帝国に捕囚された時に預言活動を行いました。彼は捕囚の地において、イスラエルの民に主の救いと希望を伝えましたが、それは、イスラエルだけではなく、今日の私たちをも含めた全ての人への主の約束です。本日はこの神の救いの約束を見てまいります。

1.神は信仰を与え、回復を与えてくださる

主は背信のイスラエルを見捨てず、悔い改めることで回復を与えるという希望を、預言者エゼキエルを通して語られます。エゼキエルは主から一つの譬えを民に示せと告げられます。それは、二本の杖にそれぞれ文字を書き、それらを手の中で一本にするということでした(エゼキエル37:16-17)。これは、北イスラエルと南ユダの二つに分かれた王国を、再び一つにするという主の約束です。

主はイスラエルを捕囚から救い、もとの約束の地へ連れ返し、主が民の神となることを約束をしてくださいます(エゼキエル37:23)。神の民が一つに結び合わされる時、「彼らは二度と、その偶像や忌まわしいもの、またあらゆるそむきの罪によって身を汚さない」と語られています。

私たちは、主を知る前は罪によって主に敵対する者であり、霊的に死んだ者でした。父なる神は、罪人であった私たちに深い慈愛を示してくださり、御子をも惜しまず、罪人の救いのために世に遣わし、十字架による贖いを成し遂げてくださいました(ローマ5:8-11)。主イエスの十字架によって、父なる神と和解させていただいた信徒は、主と共に生きる者とされました(エペソ2:11-16)。私たちは、主の恵みのゆえに信仰によって救われ、主の命に生きる者とされました。これは、私たち自分自身から出たことではなく、神からの賜物であることを覚え主の御名を誉めたたえましょう。

2.主イエスはただひとりの王であり、牧者である

主は捕囚の民に、先祖が住んだ国に帰還する時が与えられることを告げられます。その後、エルサレムに神殿が再建され、そこで民が主を礼拝することも約束してくださいます。そればかりか、主は信じる者たちを永遠の聖所とし、主御自身が聖徒と共に住まわれることが示されます(エゼキエル37:26-27)。

この約束は主イエスによって成就されました。主イエスは私たちのただひとりの牧者として世に遣わされました。十字架の贖いを完成された主イエスは、「天においても、地においても、いっさいの権威が与えられて」いることを宣言されました。私たちは主イエスを救い主と信じる信仰によって、罪を赦していただき、神の子としていただきました(ヨハネ10:11)。主は「霊とまことによって父を礼拝する時」がすでに来ていることを語られました(ヨハネ4:23)。永遠の大牧者である主イエスは、私たちを礼拝へと導き、救いを与え、豊かな命に生かしてくださるお方です。この牧者の声に注意深く聞き入り、従ってまいりましょう。

まとめ

エゼキエル書は、「その日からこの町の名は、『主はここにおられる』と呼ばれる。」(エゼキエル48:35)と書かれて閉じられています。主イエスは「インマヌエル(主われらと共におられます)」という救い主です。この救い主は、私たちを常に導かれるただひとりの真の牧者です。私たちは、まことの大牧者であられる主の大庭の羊とされていること、そして主イエスが私たち一人一人の牧者となって、常に私たちと共にいて導いてくださることを感謝し、主に従ってまいりましょう(詩篇23篇)。

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