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『信仰の継承』

説教:髙橋正人 牧師

はじめに

ダビデはこれまで、神殿建築の用意をしてきました。しかし、それを完成するのは彼の子ソロモンであると主に告げられます。本日は、ダビデがその子ソロモンに神殿建築を託すところから、次世代へと引き継がせるべき信仰について見てまいります。

1.父なる神を知りなさい

ダビデは少年時代に、イスラエルの王になると約束されますが(Ⅰサムエル16:13)、実際には30歳で王位に着きます(Ⅱサムエル5:3)。その間、彼は艱難辛苦の波乱に満ちた歩みをしますが、その中で主からの学びと訓練を受けて、自分を生かしてくださる主を体験的に知るのです。

ダビデは息子ソロモンに王位を継承し、神殿建築という大きな使命を託すにあたり、「あなたの父の神を知りなさい」と息子に命じます(Ⅰ歴代誌28:9)。神を知識においてだけではなく、体験的にも知るべきことをダビデは教えたのです。後に、ソロモンは「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。」(伝道者12:1)と、人生で最も重要なことは、主を知ることであると告げています。

キリスト者は、神の御子イエスを信じる信仰によって、父なる神を「アバ、父よ」と呼ぶことを許された偉大な特権を与えられています。しかし、主イエスを知識の上でいくら理解していても、主を「あなたと私」という個人的な関係で理解していなければ、主を知っていることにはならないことを覚えましょう(ヨハネ17:3)。

2.神に仕えなさい

当時、イスラエル周辺には敵がおり、ソロモン王にとっては国を建て上げて行くために、まさに持てる全てを注ぎ込まなければならない状況でした。ダビデは国の状況を理解しつつ、神殿建築という一大事業は、単に、人間的な努力で成し得ることではないと知っていました。

ですから、ダビデは主の導きと力に信頼し「全き心と喜ばしい心持ちをもって神に仕えなさい。」と息子に勧めます。「全き心と喜ばしい心持ち」とは、仕方なくというのではなく、主に全幅の信頼をもって、喜び仕えるようにということです。主が起こされるあらゆる奉仕を完成させる力の源がここにあります。

私たちは主イエスの十字架によって贖われ、主自らが、常に私たちと共にいてくださり、すべての主の奉仕を成し遂げてくださいます。ですから、私たちは主にあって堅く立ち、動かされることなく、主の前に全き心と喜びをもって主に仕え、全力で主のわざに励もうではありませんか。なぜなら、主に対する私たちの労苦は、決してむだではないと約束されているからです(Ⅰコリント15:58)。

3.神を求めなさい

ダビデはさらに「もし、あなたが神を求めるなら、神はあなたにご自分を現される」と述べます。ダビデはこのことを詩篇で、「私が主を求めると、主は答えてくださった。私をすべての恐怖から救い出してくださった。・・・この悩む者が呼ばわったとき、主は聞かれた。」(詩篇34:4-6)と主を賛美しています。

私たちが主に呼ばわる時、主は御言葉を通して御自身を現され、聖霊の導きによって私たちとの信頼関係を築いてくださいます。聖書は「神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます。」(ヤコブ4:8)と教えています。私たちは、主イエスの十字架の贖いという父なる神の憐れみを受け、おりにかなった助けを頂けるのですから、大胆に主の恵みを求め、この恵みを次の世代の人々に伝えて行こうではありませんか。

まとめ

ダビデはソロモンが神殿建築という主の使命を全うできるようにと、生ける神を経験した自らの信仰体験を通して、自分が信じてきた神を知ること、神に仕え、神を求めることを命じます。主は常に次世代の働き人を用意しておられます。私たちも「全き心と喜ばしい心持ちをもって」、主の恵み深さを体験し、次世代に主の恵みを伝えてまいりましょう。

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