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『主によって大いに楽しむ』

説教:髙橋正人 牧師

はじめに

本日は、イザヤ書にある三つの「主のしもべの歌」の一つである、私たちを罪から解き放つために遣わされた主のしもべについて、御一緒に見てまいります。

1.主は悔いた心を求められる

イスラエルは、バビロニアによって国を滅ぼされ、エルサレムも破壊され、長い間、廃墟となっていました。しかし、その廃墟を生み出した直接の原因は、イスラエル自身の主に対する罪によるものでした。イザヤはその罪を示し、主が一人ひとりを悔い改めへと導くお方であると語ってきたのです(イザヤ59章)。イザヤは次に、本日の箇所で、主が悔い改めた民を再び主の祝福へと導いてくださることを告げます。

イザヤは、イスラエルの回復を語るだけではなく、彼らが周囲の国々に主の救いと恵みを照らす「光」としての役割を与えられることをも語ります(イザヤ60:1-3)。主は、どんなに罪深い者であっても、罪を悔い改めて主に立ち帰る者を拒まれずに、赦しを与えるお方であることを覚えましょう。「わたしは決して悪者の死を喜ばない。かえって、悪者がその態度を悔い改めて、生きることを喜ぶ。悔い改めよ。悪の道から立ち返れ。イスラエルの家よ。なぜ、あなたがたは死のうとするのか。」(エゼキエル33:11

2.救いのために遣わされる主のしもべ

イスラエルに光をもたらす者、全ての人々に主の救いを与える者が「主のしもべ」として預言されています(イザヤ61:1-3)。イザヤは、その主のしもべは、50年ごとに奴隷が解放されるヨベルの年(レビ記25:8-10)のように、捕らわれ人に解放を、心の傷ついた者には癒やしを与え、さらには、廃墟となったエルサレムを再び建て直して神の都と呼ばれるようにするために遣わされる者であると語ります。

このイザヤの預言は、具体的にはバビロン捕囚からの解放を示すものです。しかし、主イエスは、この言葉を罪からの完全な解放宣言として語られました。「きょう、聖書のこのみことばが、あなたがたが聞いたとおり実現しました。」(ルカ4:21)イザヤの預言は、主イエスによって完成され、現代の私たちにも与えられている普遍的な約束の御言葉です。

主イエスは、すでに、全ての人々の罪の贖いのために、十字架によって救いを完成してくださいました。それ以降の時代の人々には、誰にでも主の救いを受ける機会が与えら続けられています。主が用意してくださった救いを受け取る時、主は「救いの衣を着せ、正義の外套をまとわせ、花婿のように栄冠をかぶらせ、花嫁のように宝玉で飾ってくださる」(イザヤ61:10)ことを覚え、主の御名に感謝しましょう。また、日々、救いの恵みを覚えながら、主と共に信仰生活を続けてまいりましょう。

3.良き訪れは主イエス・キリスト御自身である

イザヤは、人間の救いについての御計画を主から示されました。それは、救い主の誕生とその宣教、十字架の贖いによる死と復活、さらには、キリストを信じる全ての人が受ける祝福と恵みについてでした。イザヤは、「わたしは主によって大いに楽しみ、わたしのたましいも、わたしの神によって喜ぶ」(イザヤ61:10)人々の姿を預言します。さらには、たとえをもって、良き訪れ(福音)の種が全世界のあらゆる時代の人々に蒔かれて、芽が出て、生い茂り、実がなるようにされることを告げます(イザヤ61:11)。「福音」とは、主イエス御自身のことです。この大いなる喜びと祝福である主イエスは、あらゆる時代の世界中の人々が罪赦され、義と賛美という実を結ぶようにしてくださっています。私たちも、この良き訪れである主イエスを宣べ伝える一人とさせていただいているのです(ローマ10:15)。

まとめ

救い主イエスは、罪人の贖いを完成してくださいました。罪を悔い改めてキリストを救い主と信じる時、罪を赦され、主の前に義なる者とされ、永遠の命を与えられます。主イエスと共に生きる者は、主の復活の命に生かされている者であり、主から溢れ流れる喜びの衣を着せていただいていることを覚えましょう。また、主は救いの衣をまとわせた人たちを、「義の樫の木、栄光を現す主の植木」(イザヤ61:3)として世の人々の救いのために遣わされることを覚えましょう。

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