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『神の協力者たち』

説教:髙橋正人 牧師

はじめに

教会はキリストの体であり、キリストのものです。この教会を建て上げていくために、主に召し出された者が、それぞれの賜物を用い合うことが大切です。本日は、クリスチャン一人ひとりが神の教会を建て上げて行くために必要なことについて、ご一緒に見てまいります。

1.肉に属する人から霊に属する人へ

コリントの教会では、聖霊の働きが豊かに現れ、信徒たちも、霊的な事柄に関心を持ち、熱心に聖霊の賜物を求めていました。しかし、彼らは主の賜物を、自分のために用いていました。その結果として、教会の中に分裂や分派などが起こっていました(Ⅰコリント3:3-4)。パウロはこのようなクリスチャンたちを「肉に属する人」とか「キリストにあるおさな子」と呼んだのです(Ⅰコリント3:1)。

逆に「御霊に属する人」とは、自己中心に陥るのではなく、自分自身が主のものとなることを望む人のことです。「神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知る」(ローマ12:2)ことを熱心に求めるのです。成熟した霊に属する人とは、「私のための主」ではなく、「主のための私」として生きる者です。

肉に属する者としてこれまで歩んで来た私たちですが、主イエスの十字架の贖いによって、主と共に生きる者とされ、御霊に属する者とされたことを感謝しましょう。「私は主のもの」として、実生活の中で主の御心を尋ね求めながら、自らを献げて生きる時、私たちは成熟した信仰の大人として成長し、キリストの身丈にまで達するようにされることを覚えましょう。

2.成長させてくださるのは主

コリント教会の中には、パウロやアポロというような、優れた指導者に表面的に心酔し、彼らに結びつくことで信仰を成長させることができると考えていた人々がいたようです。そこには、当時のコリント教会が置かれていたギリシャ、ローマ文化の影響があったことが考えられます。信仰が、自分を向上させることの手段となってしまったのです。

パウロが宣べ伝えた福音は、人が立派な行いや、優れた者となることによって救いを得るのではなく、ただ、主イエスの十字架の贖いの業を信じ受け入れることで救われるということです。人を救い、信仰を成長させてくださるのは主です。パウロやアポロのような人は、主の救いの働きのために教会に置かれている奉仕者です。パウロは「アポロとは何でしょう。パウロとは何でしょう。あなたがたが信仰に入るために用いられたしもべであって、主がおのおのに授けられたとおりのことをしたのです。」(Ⅰコリント3:5)と答えます。人を救い、成長させてくださるのは、どこまでも人間ではなく、主であることを覚えましょう。

3.私たちは神の協力者

「あなたがたは神の畑、神の建物です」とパウロは語ります。私たちクリスチャンは「神の畑」であり「神の建物」です。クリスチャンという畑に蒔かれた御言葉が芽を出し、育ち、豊かな実を結んでいく、それが信仰者の姿です(マタイ13:1-23)。

クリスチャンは、聖霊の宿る神殿であるとたとえられます。土台はパウロ等の奉仕者が建てますが、その後は各々の信仰によってどのように建てられるかが表されます。私たちは信仰によって何を蒔くのか、どのように建てて行くのかが問われています(ユダ1:20-21)。

主は、私たちクリスチャンが豊かな実を結ぶように、主に喜ばれる神殿を建てあげるために、御言葉に仕える奉仕者を立てておられますが、パウロやアポロだけが神の協力者なのではありません。私たち皆が、主に呼び出され、一人ひとりが大切な働きを委ねられている「神の協力者」であることを覚えましょう。

まとめ

私たちは「神の畑」であり、「神の建物」です。誰かが御言葉の種を蒔きましたが、種を成長させてくださるのは主です。使徒たちや預言者たちは主イエスという礎石をもって、土台を据えましたが、その上に聖霊の宮を建て上げてくださるのは主です。主は私たち一人ひとりを、他の兄弟姉妹と一致して主の神殿なる教会を建て上げるために、集めてくださいました。一人ひとりが、神から与えられた賜物を用いて、委ねられた働きや役割をしっかりと果していくことによって、主の神殿が建てあげられて行くことを覚えましょう。

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