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『御言葉は私たちの内に』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 申命記30:11-20

はじめに

イスラエルの民は、偉大な指導者モーセに率いられて40年の旅を終え、約束の地カナンに入ろうとしています。モーセは約束の地に入るのに際して、もう一度、イスラエルの民が主の御言葉に従うようにと教えます。本日は、ご一緒にモーセを通して語られた主の言葉に聞きましょう。

1.主は私たちに自由意思を与えておられる

主は、イスラエルの民に祝福と呪いを置かれたように(申命記30:15)、私たち人間に選択の自由をお与えになりました。自由が与えられているので、私たち人間に人格があり、尊厳があります。最初の人間であるアダムとエバは、この自由意思ゆえに、主が禁止した善悪を知る木の実を取って食べ、全ての人間に死が入り込んできました(創世記3章)。

しかし、人が主の前に真に悔い改めて、主に立ち帰ってくるなら、赦しを与え、祝福を与えてくださると主は約束しておられます(申命記30:1-3)。私たちが罪を認めて悔い改める時、主は私たちを心に留めてくださり、繁栄を元どおりにし、命へと連れ戻してくださるのです。

主イエスは、ルカ福音書の中で、放蕩息子のたとえ話をされました(ルカ15:11-32)。父は弟息子が悔い改めて帰ってきた時、「弟は、死んでいたのが生き返って来たのだ。いなくなっていたのが見つかったのだから、楽しんで喜ぶのは当然ではないか」(ルカ15:32)と言います。ひとりの罪人が主の前に悔い改めるなら、主の御使いたちに喜びがわき起こるのです(ルカ15:10)。

2.「きょう」という日に、あなたがたは命を選びなさい

申命記には、「きょう」という言葉がおよそ73回も用いられています。多くの場合、いましめを「守る」とか「行う」という言葉と一緒に用いています。「いつかまた」ではなく、「きょう」という日に、御言葉を信じてただちに守り行うということが信仰であると教えています。主はイスラエルの民の前に、「いのちと死、祝福とのろい」を置かれました(申命記30:19)。しかし、主の御心は、「きょう」彼らがいのちを選び、彼らの子孫も生き、主が彼らの先祖、アブラハム、イサク、ヤコブに与えると誓われた地で、長く生きて住むことです。

「きょう」という日に、主に従うとは、いま現在この時に決断しなさいということです。私たちはためらっていてはいけません。永遠の命か滅びかがかかっていることを真剣に受け止めましょう。「きょう、もし御声を聞くならば、御怒りを引き起こしたときのように、心をかたくなにしてはならない。」(ヘブル3:15

3.御言葉なるイエス・キリスト

主の御言葉は、私たちに到底実現不可能なことを教えているのでしょうか。「まことに、みことばは、あなたのごく身近にあり、あなたの口にあり、あなたの心にあって、あなたはこれを行うことができる」(申命記30:14)とあります。御言葉を語られた主イエス御自身が人として世に来られて、戒めを全うしてくださいました(ヨハネ1:1,14)。また、「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ28:20)と約束してくだいました。

律法を完全に行うことは不可能だと知った使徒パウロは、律法を完全に成就された唯一人のお方、主イエスを信じて仰ぎのぞむ信仰に、聖霊によって目が開かれました。主イエスは全ての律法を十字架の贖いの業によって成就されました。「キリストが律法を終わらせられたので、信じる人はみな義と認められるのです。」(ローマ10:4

主イエスを信じる者は、主の御霊によって新しく造り変えられた者です(Ⅱコリント5:17)。主の御霊を頂いた私たちには、御言葉によって、そして聖霊の導きによって主イエスに似る者と変えられていくのです。私たちは「信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達する」(エペソ4:13)ことを求めてまいりましょう。

まとめ

私たちが命を選ぶというのは、主イエスを救い主と信じることです。主イエスは、本来、私たちが受けるべきのろいを十字架で全て受けて下さいました。そして、本来、主イエスが受けるべき祝福と命を、主は私たちに与えてくださいました。主イエスを救い主と受け入れ信じることが、いのちを選ぶことの始まりです。主は、御言葉を通して、また、御霊を通して、私たちと常に共におられることを覚えましょう。

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