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『神の言葉に聞く』

説教:高橋正人 牧師

はじめに

主の言葉がまれで、幻も示されなかった時代、主はサムエルを預言者として召し出されました。サムエルの預言者としての働きは、主の言葉に聞くことから始まりました。今朝は、主への応答は、御言葉を聞くことから始まるということを見てまいります。

1.霊的混乱時代に誕生したサムエル

当時のイスラエルは「王がなく、めいめいが自分の目に正しいと見えることを行っていた」(士師記21:25)とある通り、主を畏れない、霊的に混乱した時代でした。そのことは、祭司エリの二人の息子たちに代表されていました(Ⅰサムエル2:12-17,22-25)。サムエルは、人間的に見るならば、神の器が作られるに相応しい環境で成長したのではありませんでした。

サムエルは、幼い時から祭司エリのもとに預けられ(Ⅰサムエル1:26-28)、エリと一緒に生活しながら、霊的な訓練と指導を受けました。サムエルは、祭司エリに従い、仕えることを通して、主に仕えることを学んだのです。従順こそ、主の器に最も求められる重要な性質であることを覚えましょう。主イエス御自身が仕える者の見本となってくださいました(ピリピ2:6-11)。

2.御言葉に聞く

ある夜、主は「神の箱の安置されている主の宮で寝て」いるサムエルを呼ばれました(Ⅰサムエル3:4)。サムエルは、エリが呼んだと思い、エリのところへ行きましたが、エリはサムエルを呼んでいませんでした。そのようなことが三度あって後、エリはサムエルを呼んだのは主であると気づいて、サムエルに「今度呼ばれたら、『主よ。お話しください。しもべは聞いております』と申し上げなさい。」(Ⅰサムエル3:9)と主の言葉を聞くことを教えました。

サムエルの「主に聞く」という姿勢は、私たちクリスチャンにとって極めて大切です。私たちは、まず主の御言葉に耳を傾けなければなりません。御言葉を聴くために、私たちは普段から聖書をよく読み、御言葉の説き明かしに耳を傾けましょう。

3.神の御言葉を語る

サムエルが耳を傾けて、主から聞いたことは、エリの家に対する神のさばきでした。これは、サムエルにとっては、厳しい言葉でした(Ⅰサムエル3:15)。しかし、サムエルは自分の師に対する人間的な一切の思いを越えて、主が語られた事のすべてを一つも隠さずに話しました(Ⅰサムエル3:18)。

この厳しい経験を通して、サムエルは主が語られる御言葉を、主が語られた通りに語る預言者としての歩みをはじめたのです。サムエルは、主の語られた通りに御言葉を語ったので、彼の語る言葉は一つも地に落ちることはありませんでした(Ⅰサムエル3:19)。

今も主は、聖書を通して、常に私たちに語り続けておられます。私たちは、サムエルのように心を開き、主が語りかけておられることを聞き取るようにしましょう。主イエスは「わたしは、自分から話したのではありません。わたしを遣わした父ご自身が、わたしが何を言い、何を話すべきかをお命じになりました。」(ヨハネ12:49)と言われました。私たちも主イエスに倣う者として、御言葉を語ってまいりましょう。

まとめ

私たち主に救われた者の信仰生活は、神の言葉に従うことから始まります。「信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです。」(ローマ10:17)人間の勝手な判断や知恵に頼る生き方は、主に用いられることはありません。サムエルが「お話しください。しもべは聞いております」と主に返事をしたように、私たちも主の言葉に聞き従ってまいりましょう。

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