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『救い主誕生の約束』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 ミカ5:2-9

はじめに

アドベント第1週の今朝は、預言者ミカを通して語られた救い主誕生の預言について、ご一緒に見てまいりましょう。

1. 預言者として立てられたミカ

ミカは、ユダの王ヨタム、アハズおよびヒゼキヤの世に、主に召し出された預言者です。エルサレムの南西にある小さな村モレシテの出身でしたが、主の霊に満たされて、主の言葉を大胆に伝えました(ミカ3:8)。ミカの時代は、国内では指導者たちが主に背を向け、宗教的にはもちろん、政治的、倫理的に腐敗し、また、国外からはアッシリヤの脅威にさらされている危機的な時でした。

いつの時代もそうですが、主は御自身の御業のために人を用いようとされるとき、人間の知識や能力、経験なども用いられますが、「ただ公義を行い、誠実を愛し、へりくだって・・・神とともに歩むこと」(ミカ6:8)を基準とされます。他の預言者たちもそうであったように、私たちは、人の能力や知恵、権力などに頼るのではなく、主に信頼して主と共に歩むとき、主が私たちを用いてくださることを覚えましょう。

2.救い主誕生の地に選ばれたベツレヘム

主への不信仰ゆえに、ユダの首都エルサレムは、アッシリヤ軍に包囲され、絶望的な状況に追い込まれていました(ミカ5:1)。しかし、主はミカを通して、ベツレヘム・エフラテからイスラエルの支配者になる者が出る(ミカ5:2)と、救い主の誕生について語られました。救い主は、人々が注目するような首都エルサレムではなく、人々が見向きもしないような小さな片田舎の町ベツレヘムで生まれるというのです。主の御業は、いつも人々が考えもしない、思いも及ばないところで進められます。

主に望みを置いて生きる私たちキリスト者にとって、人の目には全く無力にしか見えなくても、主は私たち一人一人を覚えておられ、主の御業をなしてくださっています。現在の状況が厳しい困難や問題の中にあっても、主は解決と脱出の道を備えておられることを信じましょう(Ⅰコリント10:13)。

主イエスの時代の祭司長や律法学者たちは、預言書ミカを調べて、救い主がベツレヘムに生れることを突きとめました(マタイ2:5)。しかし、誰もその場所に行って救い主を崇めようとはしませんでした。私たちも単なる知識としてキリストの御降誕を祝うのではなく、主イエスを信じて、信じる者に与えられる約束の永遠の命、聖霊を受けましょう。

3.世界の救い主の誕生を知らせる

ミカはさらに、主の働きはイスラエルの国だけにとどまるのではなく「彼の威力が地の果てまで及ぶ」(ミカ5:4)という、救い主の働きについて預言します。私たちは、主イエス・キリストによる救いが、時代や人種を越えて、全ての人々に宣べ伝えられ、信じる者たちに及んでいるということに、この預言の成就を見ます。

ミカの預言したとおり、救い主はベツレヘムで誕生しました。御言葉の約束を成就してくださった主は、私たち罪人の救いに関するすべてのご計画を完成し実現してくださいます。私たち一人一人の救いについても、聖書に約束されていることは、必ず実現することを覚えましょう。主の御心は、すべての人が救われることです(Ⅰテモテ2:4)。御言葉の約束を信じ、御霊の力に押し出されてクリスマスの恵み、世界の救い主として来られたキリストを人々に伝えて参りましょう。

まとめ

全人類の救い主がお生まれになることは、「昔から、永遠の昔からの定めである」(ミカ5:2)と聖書は語っています。私たちに与えられた、主イエスによる救いの恵みは、永遠の昔から父なる神の御心の内あったことです。それは、私たちの救い主キリスト・イエスの御降誕によって明らかにされたのです。これがクリスマスです。この時期、福音によって、永遠の命に与らせてくださった主の恵みを覚え、感謝しつつ、クリスマスを待ち望みましょう。

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