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『救いを得させる神の力』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 ローマ1:16-17

ここには、ローマ教会への手紙の主題がしるされています。それは、福音は全ての人を救う神の力であるということです。

Ⅰ.福音は神の力

  • パウロは、「私は福音を恥とは思いません」(ローマ1:16)と宣言しています。当時、福音を語ったことで、教会は厳しい迫害や軽蔑を受けました。しかし、パウロは、この世の政治、権力、経済力がいかに強大で、華々しく見えても、人を救い、その心を根底から変えるのは神の偉大な力によるしかないことを知っていたのです(使徒4:12)。
  • 福音は、人間を縛る罪から、完全に解放する力があります。福音の中心は主イエス・キリストです。圧倒的な力を持つ主、勝ち得て余りある力を持つ主は、罪ある者をあらゆる悪の支配から解放し、完全な義なる者と変えてくださいます。私たちはその福音の力によって罪赦され、神の子とされ、父なる神を「アバ、父よ」と呼ぶようにされたのです。主の憐れみと力、恵みのゆえに、主の御名を「ハレルヤ!」とほめたたえましょう。

Ⅱ.福音は全ての人に与えられる

  • 人を救う福音は、「ユダヤ人をはじめギリシャ人も、信じる人には、だれにも救いを与える神の力」です。ここで、ギリシャ人というのは、当時の地中海世界で共通語のギリシャ語を話していたあらゆる国の人々のことを総称しています。
  • パウロ自身は、以前は主イエスを救い主とは認めず、キリスト者たちを迫害するために先頭を切っていた者でした。そんな彼を、神は顧みて救ってくださったばかりでなく(使徒9章)、異邦人への福音宣教のために立てたのです。彼は自らの救いと使命の事実を踏まえながら、神の御心は、ユダヤ人だけでなく、民族を超えた全ての人々が福音の恵みに与ることであると確信して述べています。
  • 私たちの周りは、主イエスの救いを容易には受け入れない環境と言えるでしょう。しかし、そういう中にあっても、私たちは主イエスの救いの恵みに与ったという奇跡を覚えようではありませんか。神が預言者エリヤに言われたように、バアルにひざをかがめない七千人を残しておられたように(Ⅰ列王記19:18)、この時代にも私たちを含めてキリスト信者を残し、救われる人々を起こしてくださるのです。 私たちは、「全ての人に福音が必要である」という神の御心に従って、救いを得させる主の十字架を誇りとし、御言葉を宣べ伝えてまいりましょう。

Ⅲ.福音は究極の救いを与える

  • 人の人生には、様々な問題や苦難があります。しかし、キリストによる救いは、人生に起こる問題や苦難の根となっている罪による永遠の滅びからの救いです。「罪から来る報酬は死です」(ローマ6:23)。神は、ひとり子なるイエスを世に送ってくださり、十字架の贖いによって、人間の力ではどうすることもできない死の問題を解決してくださいました。罪の問題が根本的に主によって取り扱われるとき、それ以外の全ての問題にも必ず解決の道が与えられます。
  • 私たちは、この主イエスによる救いに与った者です。私たちを死から命へ、闇から光へと移してくださった主の恵みを思うとき、主を心からほめたたえずにはいられません。また、救いの恵みに生かされている喜びを知っている限り、主イエスをまだ知らない方々に知ってもらわないわけにはいきません。救いを得させる神の力である福音、主イエス・キリストを宣べ伝えてまいりましょう。

結 び

福音は、人の考えや思想、倫理や哲学などの良い知らせではありません。福音は世界の基の置かれる前から、父なる神の御心の内にあるものでした(エペソ1:4)。パウロは、「私は福音を恥とは思いません」といって、主イエス・キリストを生涯、宣べ伝えました。それは、このキリスト以外には、救いがないことを自身も体験し十分に知っていたからです。私たちも、主イエスによる救いを受け、神の力と命に日々生かされている者です。主イエスによる救いの恵みを日々感謝し、恐れることなく、御霊によって福音を宣べ伝える使命に押し出されてまいりましょう。

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