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『我らを強くする神によって』

説教:高橋正人 牧師

今朝は、使徒パウロがその愛弟子であるテモテを励ますために書き送った手紙から、私たちを強くしてくださる神の恵みについてご一緒に見てまいりましょう。

Ⅰ.異なる教えについての警告

  • テモテが牧会していた教会の問題の一つは、福音とは「違った教え」や「果てしのない空想話と系図」に振り回されている人々がいたことでした。問題の原因は、パウロが言うように「健全な教え」(Ⅰテモテ1:10)から離れてしまったことによるものです。
  • 「健全な教え」の基準は、神の愛がそこにあるか否かです。「この命令は、きよい心と正しい良心と偽りのない信仰とから出て来る愛を、目標としています。」(Ⅰテモテ1:5)いかに素晴らしい教えや言葉であっても、そこに神の愛がなければ、それは神から来る健全な教えではありません。
  • 今は、パウロが述べているように、「人々が健全な教えに耳を貸そうとせず、自分につごうの良いことを言ってもらうために、気ままな願いをもって、次々に教師たちを自分たちのために寄せ集め」(Ⅱテモテ4:3)ている時代と言って良いでしょう。私たちは聖書の言葉、神の真理の言葉に固く立とうではありませんか。また、真理の言葉を愛をもって真っ直ぐに伝えようではありませんか。

Ⅱ.ますます満ちあふれる主の恵み

  • パウロは、困難の中にある若い牧会者テモテに、自分の証を通して、主イエスの恵みによって強められるように励まします。パウロは、「罪人のかしら」(Ⅰテモテ1:15)であるにも関わらず、自分をキリストの証人として召し出してくださった神の恵みを示し、その恵みはテモテにも注がれていることを教え、信仰の戦いを雄々しく戦うよう勧めています。
  • パウロやテモテのように、私たちも主イエスの救いを受け、神の民とされました。パウロが、救いを受けたのは主を信じて永遠の命を得ようとしている人々の見本となるためですと言っているように(Ⅰテモテ1:16)、私たちも主の証人として召し出されたのです。主と固く結びついているなら、私たちは惑わされたり騙されたりすることなく、キリストにある命を生きるのです(ヨハネ15:5)。 この主の恵みは、「キリスト・イエスにある信仰と愛とともに、ますます満ちあふれる」(Ⅰテモテ1:14)ものです。

Ⅲ.信仰と正しい良心を保ち、勇敢に戦い抜きなさい

  • パウロは「私の子テモテよ」と言って、「信仰と正しい良心を保ち、勇敢に戦い抜く」ようにと命令を確認しながら彼を励まします(Ⅰテモテ1:18)。 これは、パウロの個人的なテモテへの思い入れによるのではなく、テモテに与えられた「預言による」ものでした。神の働きは、深い親子のような関係でも、親密な師弟関係であっても、人間的な思いや考えによって完成されるものではありません。神の導きと、神から与えられた召しがなければ不可能だからです。
  • 今日、私たちもテモテのように預言による方法ではないにしても、一人一人に神から託されている使命が必ずあります。主から与えられた使命であるならば、いかなる困難があっても、その使命を全うすることができるように、知恵と力、必要なあらゆることを主が用意してくださいます。神を信じる信仰と神の愛、御言葉による正しい理解と良心を保って、キリストの兵卒として戦い抜こうではありませんか(Ⅱテモテ2:3)。

結 び

私たちの信仰生活は、パウロが言うように「私を強くしてくださる私たちの主キリスト・イエス」にかかっています。キリストからはなれるときに、私たちは脇道にそれ、健全な教えから離れてしまいます。主は、私たちの内なるものを日々に溢れる恵みをもって強くしてくださいます。私たちは、いつも、パウロのように「私たちを強くしてくださる主キリスト・イエス」と告白し、キリストの証人として歩んでまいりましょう。

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