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『人の心を動かす神』

説教:高橋正人 牧師

今朝も先週に引き続き、ネヘミヤ記からご一緒に見てまいりましょう。ネヘミヤは神に悔い改めの祈りをしてから、どのようにしてエルサレムへと帰還し、城壁工事の着工にあたったのでしょうか。

Ⅰ.神の御業は、祈りから始まる

  • ネヘミヤは、エルサレムの状況を知り、まず神に断食して悔い改め、祈りました。しかし、祈ってから実際にエルサレム再建の門が開かれるまで、ネヘミヤはおよそ4ヶ月待たなければなりませんでした。その間も、ネヘミヤはエルサレムヘの帰還と城壁工事のことをいつも思い、忍耐しつつ、神に祈り続けていました(ネヘミヤ2:1)。
  • 神がエルサレムの再建のために必要とされたのは、屈強の兵士や建築士ではなく、王の酒の給仕役(献酌官)であるネヘミヤでした。ここから、私たちは、神の選びの不思議を知らされます。神の選びは、まったく人の考えや基準にはよらないのです。
  • 神はネヘミヤのように、失望しないで神に祈り願い続ける者を必要とされています(ルカ18:1-8)。また、私たちは、何をするにしても、必ず祈りが先行しなければならないことを教えられます(ネヘミヤ2:4)。祈りはほとんどの場合、隠れた働きです。しかし、いかなる働きも祈りを抜きにしてはありえません(Ⅰテサロニケ5:17)。

Ⅱ.神は御業のために、環境を整えてくださる

  • 王に仕えるネヘミヤは、王の許しがなければ、宮廷を離れることはもちろん、自分の意のままに行動することも許されませんでした。神はアルタシャスタ王とその王妃に働きかけて、彼らがネヘミヤの計画を進めるために、彼らの心を動かしてくださいました。神は必要であるならば、この世の権威の保護と許可、厚意と協力とを用いてくださり、人を備え、周囲の環境を整え、成すべき事のための準備をしてくださいます。
  • ネヘミヤが王や王妃の信頼を得たのは、日頃から彼が誠意をもって忠実に王に仕えていたからです。「何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心からしなさい。」(コロサイ3:23)私たちは、どのような状況にあっても、置かれたところで忠実に主に仕えることができるということをネヘミヤの姿から学ぶことができます。私たちの信仰姿勢は、この世での働きに反映されることを覚えましょう。

Ⅲ.神は人に神の思いを与え、完成させてくださる

  • 私たちが神の業を行うとき、まず神の御心を探り求めなければなりません。また、神は私たちの周囲の環境や人に働きかけて、御心を成し遂げてくださいます。環境を整えてくださるのは神です。私たちが成すべき事は、どこまでも神に信頼することです。
  • エルサレムの再建を一番願われていたのは神です。「万軍の主の熱心がこれを成し遂げる」(イザヤ9:7)のです。神は、神の心を心とする者を探し求めておられ(Ⅱ歴代誌16:9)、ネヘミヤを選ばれました。私たちも、主の御業のために、名を呼ばれて選ばれた者です。「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」(ピリピ2:13

結 び

神はネヘミヤにエルサレム再建という志を与えられ、まず、彼を祈りと悔い改めに導かれました。ネヘミヤの祈りから行動が生まれ、神は御業を成し遂げられるため、この世の権威をも用いられ、全ての環境や状況を整えてくださいました。神は人の心を動かしてくださり、神の御業のために用いてくださいます。神の御心を知って、御霊に押し出されて働く者となってまいりましょう(ガラテヤ5:16)。

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