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『父と母を敬え』

説教:高橋正人 牧師

緒 論:

今日は母の日です。この日にちなんで十戒の第5の戒めから、親子について聖書から見てまいります。

Ⅰ.親子関係は主によって定められたものである

  • 十戒の第5番目以降には、人と人の関係についての戒めが述べられていますが、その最初に当たるのが「あなたの父と母とを敬え」です。人間関係の最初に、父と母を敬うことが記されているということには大きな意味があります。親子関係は、人が他者と共に生きていく存在であるということを最初に確認する場です。ですから、私たちがどのような親子関係に生きているかということは、非常に大切な問題です。
  • 親子の関係は私たちが選んだのではなく、主が定めたことです。夫婦なら、お互いに選んで一緒になります。しかし、親子には選択の余地は全くありません。この関係の背後に、私たちは神のご計画と意志があることを知ります。これは私たちの理解を越えたことです。この主によって与えられた親子関係を受け入れて、その関係の中で生きるという点において信仰が問われるのです。父と母を敬うことについて、聖書は「主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである」(出エジプト20:12)と、理由についても教えています。

Ⅱ.社会全体に関わる秩序

  • ウエストミンスター小教理問答には、「第5戒が求めているのは、あらゆる人が、目上、目下、対等といういろいろの地位と関係において持つ名誉を守り、義務を果たすことです」とあります。つまり、第5の戒めは、親子関係に限らず、人間の社会を構成するすべての秩序に適用されると受け止めているのです。
  • 親をはじめとして、社会的に権威をもつ者などについて、すべて人の上に立つ権威は神が与えられたものであると聖書は教えています(ローマ13:1)。私たちキリスト者は、神から与えられた権威に対して、権威を与えられた者も、それに従う者も主を畏れつつ秩序に従わなけ ればなりません。神の秩序に従うとき、「主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである」(出エジプト20:12)とあるように、神の豊かな命に生かされるのです。

結 論:

  • モーセは約束の地に入ること以上に、主が共におられることを望みました。主の臨在は、私たちクリスチャンにとって大いなる喜びであり、全ての祝福の基です。主ご自身が勝利の主だからです(ヨハネ16:33Ⅰヨハネ5:4)私たちのあらゆる生活において、主をいつも心にお迎えしてまいりましょう。
  • また、親子という関係は人間社会全体の秩序の基本です。各々が神から与えられている権威があるなら、それを主が喜ばれる御心に従って用いてまいりましょう。権威の下にある者なら、主を信じ畏れるように仕え従ってまいりましょう。秩序について、聖書は夫婦関係からはじまり、主人と奴隷に至るまで教えています(エペソ5:22-33エペソ6:1-9
  • 私たちは主イエスを救い主として信じ、父なる神の子とされました。主イエスは「天におられるわたしの父のみこころを行なう者はだれでも、わたしの兄弟、姉妹、また母なのです。」(マタイ12:49-50)と言われました。主にある私たちは、神の家族とされています。神の家族として、この第5の戒めを実践してまいりましょう。
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