礼拝説教

礼拝メッセージ

ホーム > 礼拝説教:2011年礼拝メッセージ

『内なる人を強くされる』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 エペソ3:14-21

緒 論:

エペソ人への手紙は、パウロが獄中から書き送った書簡です。逆境の中で彼は祈りをもって神と深く交わり、「キリストの体である教会」という深く高い霊的思想に満ちた手紙を書き残しました。私たちはパウロの教会論から教えられる一方で、パウロの祈りを通して、霊的生活について多くのことを学ぶことができます。今朝は、エペソ教会のクリスチャンたちのために祈ったパウロの祈りについて、ご一緒に見てまいりましょう。

Ⅰ.パウロの祈り

  • パウロはここまで、神の救いの偉大な御業について語ってきました。神の救いはユダヤ人のみならず異邦人にも及び、私たちは今や神の奥義である教会に召し集められています。パウロはこのキリストの教会のために、熱心にとりなして祈っているのです。
  • ここでのパウロの祈りの主な内容は、内なる人の強化、キリストの内住、そして、神の満ち満ちたさまにまで満たされますようにということです。パウロがこのように祈れたのは、神が大いなる力をもって、私たちに関わって下さると確信していたからです(エペソ1:19エペソ3:20)。
  • パウロが信じている主は今も変わらず、私たちの内におられ働かれています。主は私たちに御霊を与えてくださり、この御霊によって私たちは、父なる神を「アッバ、父よ」と呼ぶことができるようにされています(ローマ8:15)。

Ⅱ.内なる人を強くされる

  • パウロは最初に、「内なる人」が強くされることを祈ります。この「内なる人」とは、主イエスを救い主として信じ、新しく生まれ変わった人の霊性を示しています。私たちの内なる人は、いつも健康でなければいけません。また、常に成長し続けていくものであることを覚えましょう(Ⅱコリント4:16)。御霊が私たちの内に住まわれるとき、御霊は私たちを日ごとに新たにし、父なる神の御旨にかなった者とし、 教会の内に霊的な一致を与えてくださいます。
  • 内なる人が主によって強くされていくとき、私たちの外側にどのような逆境や試練が起こっても、問題に勝利して行くことができます。私たちはさまざまな弱さを覚えるものですが、そのような時こそ、御霊によって内なる人を強くしていただくために主に祈り、主の語りかけに耳を傾けてまいりましょう。勝利の主が、私たちの心の内に住んでくださっていることを、日々告白し、感謝しようではありませんか。

Ⅲ.神の満ち満ちたところまで満たされる

  • 神にある愛、聖さ、義、真実という品性など、神のすべての良きものは、主イエス・キリストのものであり、主イエスによって具体的に現されました。ですから、主イエスが私たちの内に住んでくださるとき、主の持っておられる神の品性が私たちのものとなります。
  • 教会はキリストの体であり、キリストが満ちておられるところです(エペソ1:23)。パウロは、エペソの教会の人々が、キリストの満ち満ちた身たけにまで達することを待ち望み主に期待して祈り求めました。このパウロの祈りは、今の私たちの祈りでもあります。私たちは日々、継続してキリストに似るものとして信仰を成長させていただきましょう。そのために、いつも心に聖霊を迎え入れ、御霊と交わり、み言葉によって主を深く知ろうではありませんか(エペソ3:18-19)。
  • 結 論:

    • 主の御心は、主を信じる者たちがみな、「信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達する」(エペソ4:13)ことです。そのために、パウロは、エペソ教会をはじめとするアジヤ州の諸教会のために、その内なる人を強くしてくださるように、彼らの心のうちにキリストが住んでくださるようにと祈りました。
    • 私たちの内なる人を強めていただくために、信仰によってキリストを心の王座に迎えましょう。私たちの内なる人を強めてくださるのは、キリストだけだからです。
このページのトップへ

日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団

神召キリスト教会

Copyright (C) Shinsho Church. All Rights Reserved.
〒114-0023 東京都北区滝野川 6-64-9
最寄り駅:JR板橋駅東口から3分/都営三田線新板橋駅から6分