礼拝説教

『死を打ち破られた神』

緒　論：

ハレルヤ。イースターおめでとうございます。今日は、私たちの主イエス・キリストが、十字架で死んでよみがえってくださったことをお祝いする日です。主イエスのよみがえりは、私たちクリスチャンにとって最大の喜びであり、希望です。それは、主イエスが死者の中から復活したように、私たちも復活して新しい命に生きるということのしるしだからです。この朝、主イエスが死に打ち勝ってくださったことに感謝し、私たちも復活に与る者であることを、もう一度確認しましょう。

Ⅰ．空虚な墓に響いたみ言葉

• 週の初めの日、主イエスに付き添っていた婦人たちは、イエスの葬りのために香油を塗ろうと、その遺体を墓の中に捜しました。しかし、墓の中は空っぽで、その代わりに御使いによって「あの方はよみがえられました。ここにはおられません。」（マルコ16:6）とのみ言葉を聞きました。このみ言葉は、今も私たちのうちに響き続けている生きた真実の言葉です。
• 私たちは困難に出会うと、神がおられないかのように思ってしまうことがないでしょうか。もしそうなら、それは「生きている方を死人の中で捜す」（ルカ24:5）態度と同じです。しかし、主は復活されて、今も生きておられ、常に私たちと共にいてくださいます。私たちは、生けるキリストを仰ぎましょう。主は復活の命をもって、私たちを豊かに養ってくださいます。

Ⅱ．聖霊を送られる復活の主イエス

• 復活の主は、十字架の死以前に弟子たちに話されていたように、ガリラヤで待っておられました。それは、弟子たちにご自身の復活の事実を知らせ、その事実を宣べ伝えさせるために約束の聖霊を与えて彼らを復活の証人とするためでした（ルカ24:49、使徒1:4）。収穫の主は、私たちを収穫のための働き手として刈り入れ場へと導いてくださいます。
• 主イエスがよみがえられたのは、助け主である聖霊を送るためでもありました（ヨハネ16:7）。聖霊を受けましょう。聖霊に飢え渇きましょう。主の復活を信じ、その恵みに与った私たちは、日々御霊に満たされ続けようではありませんか。

Ⅲ．新しい人生の始まり

• 死に勝利された主イエスの復活は、文字どおり新しい命の始まりを示しています。「私たちは、キリストの死にあずかるバプテスマによって、キリストとともに葬られたのです。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも、いのちにあって新しい歩みをするためです。」（ローマ6:4）
• 私たちの歩みにも、苦難はあるでしょう。しかし、私たちの歩みは主にあって新しくされていることを今朝覚えましょう。主は常に復活の勝利の力で、私たちの内なるものを強めてくださいます。「私たちは勇気を失いません。たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。」（Ⅱコリント4:16）

結　論：

• クリスチャンにとって最も大切なことは、キリストの復活の事実です。使徒たちは、主イエスの復活の事実のゆえに迫害の最中にあっても喜びに満ち溢れて福音を伝えました。主イエスの復活が無かったら、教会は存在しなかったのです（Ⅰコリント15:13-21）。
• 主イエスが私たちの罪のために十字架にかかってくださり、永遠の滅びから救い出してくださいました。そればかりではなく、主は、復活によって私たちに新しい生命を与えてくださったのです。復活の希望が与えられていることは、なんと幸いなことでしょうか。「あなたがたは、死者の中からこのキリストをよみがえらせて彼に栄光を与えられた神を、キリストによって信じる人々です。このようにして、あなたがたの信仰と希望は神にかかっているのです。」（Ⅰペテロ1:21）