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『神の国は来ている』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 ルカ11:14-18

はじめに

今朝のルカによる福音書は、「ベルゼブル問答」(11:14-23)、「悪霊の逆戻り」(11:24-26)、そして「幸いな人々」(11:27-28)と言われる話を扱っています。この話を通して、主イエスが人を救い得る力と権威を持っておられるお方であることを示しています。

Ⅰ.主イエスの権威

  • 主イエスは、悪霊に取り付かれた人を解放し救い出しました(11:14)。当時は、病気の癒しのために、魔よけや除霊の類をしていたようです。しかし、主イエスのなさり方、御業は明らかにそれらのたぐいの人々とは違っていました。
  • 主イエスが行った力ある業は、「群衆は驚いた」(11:14)とあるように、パリサイ人たちや律法学者たちがねたむほどに鮮やかなものでした。彼らは主イエスが「悪霊どものかしらベルゼブルによって、悪霊どもを追い出しているのだ」(11:15)と、主イエスの権威を悪霊と結びつけました。
  • 主イエスは彼らの矛盾を指摘され、さらに「わたしの味方でない者はわたしに逆らう者であり、わたしとともに集めない者は散らす者です」(11:23)とご自身の権威を宣言されました。
  • 現代に生きる私たちも、神を信じていなければ、神以外の何かに拘束され捕らわれていると言えます。しかし、主イエスは、私たちを縛っている一切のものから解放し、私たちを御霊の住まいとしてくださる権威を持っておられるお方です。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。」(マタイ28:18

Ⅱ.神の指

  • 主イエスは、ご自身が「神の指」(11:20)によって悪霊を追い出していると語られました。神の指とは、聖霊のことを指しています(マタイ12:28)。そして、聖霊によって神の業が起こされているところには、神の支配があるのです。 主イエスはそのことを「神の国はあなたがたに来ているのです」(11:20)との言葉をもって示されました。
  • 「神の国」とは、今ここにはないが地上での生活が終わった後に与えられるということではなく、すでに、主イエスを信じる者に恵みによって与えられています(ルカ17:20-21)。聖霊が私たちのうちに住んでくださる時に、私たちは神の国に入れられ、神のものとされているのです。
  • 私たちは主を知る以前は、「罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んで」(エペソ2:2)いる者でした。しかし、主は、この世の君であるサタンに十字架上で勝利してくださり、私たちをご自身のものとして勝ち取ってくださいました。悪しき霊がいかに強い存在であっても、聖霊が来られる時、彼らは退散せざるを得ません。主イエスを信じ、神のものとされた者に、悪しき霊は触れることさえできないのです(Ⅰヨハネ5:18)。
  • 主イエスは、悪しき霊の支配下にある失われた者を、なんとしてもご自身のもとへ取り返し、真の神の命に預からせようと、昨日も今日もこれからも変わらず(ヘブル13:8)、聖霊を通して働いておられます。主イエスによってすでに救われた者は、失われている人々に福音を伝え、神のもとに勝ち取る使命が与えられています。

結 論

私たちは主イエスを救い主として信じるとき、悪しきものから解放され、神の子とされます。神の子とされた者は、「神のことばを聞いてそれを守る」(11:28)人たちです。それを主イエスは「幸いである」と言われました。神の国が私たちのうちにすでに与えられているのですから、私たちはなにも恐れることはないのです。この神の国を拡大させるための主の戦いに加えられていることを感謝し、み言葉を信じて行ってまいりましょう。

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