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神の言葉どおりに

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 ルカ1:26-38

はじめに

アドベントの第三週を迎えました。今朝、私たちに与えられている聖書箇所は、「受胎告知の物語」と呼ばれているところです。御使いガブリエルが、ガリラヤのナザレという町に住むひとりの娘、マリヤに、神の子イエスの母となる知らせを告げた記事です。

Ⅰ.マリヤは神の言葉を信じ受け入れた。

マリヤは御使いガブリエルから、「あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。」と告げられます。彼女にはヨセフといういいなずけがいましたが、まだ結婚はしていません。イスラエルでは婚約は法的に結婚と同じ拘束力を持ちますが、夫婦生活を始めるのは結婚式後でした。ですから彼女にとって、御使いの告知は、婚約者のヨセフに対しても、社会的にも大きな困難を背負い込むことでした。

御使いは主の御告げに怖じ惑っているマリヤに、救い主が生まれることは「聖霊」と「いと高き方」である主の創造のみわざによるものであることを述べ、また、そのしるしとして、親類の不妊の女といわれたエリサベツが子を宿していることを示します(ルカ1:35-36)。そして、神が語られたことが不可能になってしまうということはなに一つないことを告げて(ルカ1:37)マリヤに信仰による確信を持つように励まします。

誰にも知られないナザレの片隅で、しかも一人の娘に、偉大な全人類の救い主の誕生が語られたというのは、人間の思いや常識をはるかに越えた驚くべき出来事でした。主はいつも人に語りかけ、主の語られた言葉が現実となること、そして主がその言葉を実現してくださることを約束してくださいます。主の言葉を信じる者は、この主の栄光を見ることができるのです。主のみ言葉を信じ、その偉大な力を体験しようではありませんか。「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」(ルカ1:45

Ⅱ.主の招きに応え、主の業に用いていただきましょう。

主は最初の人間アダムが罪を犯してから、人を救うためにいつも人に語りかけ、人を用いて主の豊かな命と恵みにあずからせようと今日もなお働かれています。ここでも、御使いがマリヤに語られたことは、救い主が人間と同じ姿でこの世に生まれるという、神の救いのご計画の中に彼女を招き入れるものでした。マリヤは主の言葉に従って、「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」(ルカ1:38)と応えます。「主のはしため」の歩みがどれほど犠牲と困難を伴う道であるかをマリヤは十分に理解していなかったかもしれません。しかし、彼女は主に全く従う決心をします。彼女が主の言葉に従ったのは、ただ主を信じる信仰によるのです。主もまたこのマリヤの信仰の言葉を受け入れてくださり、信仰の故にマリヤが主の救いのご計画に参与することを許されたのです。ルカ福音書はこのマリヤの信仰に注目し、初代教会のクリスチャンが模範にすべき大切な信仰の告白として記したのです。

主は今もその働きのために私たちを招き、主の栄光の業のために用いてくださり、主と共に私たちが喜ぶことを良しとしてくださっています。今日、もし主の救いの招きを聞いたなら、主の愛の招きに応え、救いを受け入れましょう。主がその業のために、あなたが必要だと語りかけておられるなら「ここに、私がおります。私を遣わしてください。」(イザヤ6:8)と答え、主の業に加わり、その主の実をもって共に喜ぼうではありませんか。

結 論

救い主の誕生の業は、主がマリヤに救いの計画を語られ、彼女が信仰によってそれを受け入れたことから始められました。彼女を通してこの世に誕生された主イエスの十字架の贖いによって、父なる神は人類の救いを完成してくださいました。それによって、私たちは主を信じる者とされ、神の子となり、罪赦され、永遠の命にあずかったのです。主イエスがこの世に遣わされたことをおぼえて、この時期、主に感謝しながら、主が再び来られるまで、主の証人として福音を宣べ伝える者となりましょう。主はその働きのために、常に人を用いられます。全能なる主は、主を信頼するようにといつも招いておられます。私たちもマリヤのように、「神の言葉どおりに」という信仰によって歩み続ける者となりましょう。

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