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神に信頼せよ

説教:高橋正人 牧師

はじめに

イスラエルは当時、北イスラエルと南ユダに分かれていました。今朝は、南ユダに襲いかかった二つの国家的危機において、王たちや民が主の前にどう信仰を表したかを見てまいります。

Ⅰ.シリヤと北王国イスラエル同盟軍の襲来

ユダの王アハズの治世に、北王国イスラエルとシリヤの同盟軍が、南王国ユダに攻めて来るという知らせが届きました。その時「王の心も民の心も、林の木々が風で揺らぐように動揺」(イザヤ7:2)しました。対抗策として王や民の取った措置は、人間的方法、即ち、政治的、軍事的方策によるものでした。これに対して主が預言者イザヤを通して王に語ったことは、「気をつけて、静かにしていなさい。恐れてはなりません。…心を弱らせてはなりません」(イザヤ7:4)と、生ける主を信じて信頼することでした。アハズ王は主の言葉に従わず、自分のやり方で解決しようとアッシリヤ帝国との同盟を結び敵の襲来に備えました(Ⅱ列王記16:7-9)。その結果、一時的にユダの国は難を逃れましたが、多くの代償を払うこととなり根本的な解決にはなりませんでした(Ⅱ列王記16:10-16Ⅱ歴代誌28:22-25)。

私たちは人生の困難や思いもかけない事が起こってきた時、動揺し、不安や混乱の中に陥ります。それに対処するためにいろいろな方策を取りますが、真に解決を与え、勝利を与えてくださるのは主です。私たちを愛しひとり子イエスの十字架によって贖いだしてくださった主は、信じる者を決して見放しはしません。私たちはどんなときにも主を信じ、み言葉に信頼し、祈りと願いを主に捧げてまいりましょう。「何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。」(ピリピ4:6

Ⅱ.アッシリヤの来襲の時

北王国イスラエルとシリヤの同盟軍から一時的に難を逃れて約30年後、これまで同盟を結んでいたアッシリヤが反逆しユダの国を襲ってきました。この時、アハズ王の息子ヒゼキヤが王となっていましたが、彼は、兵糧攻めを予測して水を都に引く水道工事をし(Ⅱ列王記20:20)、戦いのための砦を築き備えました。王は人間的に出来ることを行い準備をしていましたが、様々な不安はあったことでしょう。主は再び預言者イザヤを通して、「立ち返って静かにすれば、あなたがたは救われ、落ち着いて、信頼すれば、あなたがたは力を得る。」(イザヤ30:15)と語られました。

その後、ヒゼキヤ王はアッシリヤからの主を恐れない脅迫的な降伏状を受け取ります。王は直ちに自らその書状をもって宮に行き、主に祈り、高官たちを預言者イザヤのもとに遣わしました。王は主の前にユダの不信仰を告白し、敵の主への冒涜や、困難な状況の中で全く人間的に打つ手がないことなどありのままを訴え、へりくだって助けを求めました。主は全てをご存じであり、王の祈りは直ちに応えられました。主は王の使者が預言者イザヤのもとに行くまでもなく、アッシリヤに行うさばきをイザヤに告げておられました。戦いは主の戦いでした。

結 び

主は、主の民のために深いご計画を持っておられます。私たちが主に信頼し、主を呼び求めるなら、主は必ず応えてくだいます。悩みや問題が多い人生にあって、私たちを生かしてくださるのは主です。困難と思われるときほど、私たちの信仰が問われる時です。毎日主に祈り、主との交わりを深めることが大切です。主が共にいてくださることを体験するなら、主を深く信頼することができるようになり、主の御業を見るのです。「まして神は、夜昼神を呼び求めている選民のためにさばきをつけないで、いつまでもそのことを放っておかれることがあるでしょうか。」(ルカ18:7

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