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希望の年

説教:山城晴夫 牧師
聖書箇所 ゼカリヤ4:1-6

BC536年にユダの民はバビロン捕囚から解放されて、70年ぶりに先祖の地へ帰ってきた。帰国後、彼らがまず、手掛けたことはネブカデネザル王によって 破壊された神殿を再建することであった。このことは私たちの救いに関しても言えることで、私たちはこの世(バビロン)から魂のふるさとである神の国に導かれた者で、まず、罪によって破壊された神殿(Ⅰコリント3:16)が再建されることが必要である。

ユダの民が神殿を建てていると聞いて、敵がユダの指導者たちに「自分たちもあなたがたといっしょに宮を建てたい」と言って来たが、その申し出を断ると、今度は宮を建てさせまいと民の気力を失わせ、脅したり、さらに議官を買収して彼らに反対させたりした。彼らはペルシャのアハシュエロス王に手紙を書いてこの工事を中止させてしまう。(エズラ4:1-24を参照)こうしてユダの神殿再建工事は16年間も中断されてしまった。このとき、預言者ハガイとゼカリヤが立ち上がって、ユダの民を励まして完成に至らせたのである。(ハガイ書を参照)ゼカリヤ書はこのような背景のもとに書かれたものである。ゼカリヤは金の燭台の幻を見た。そして燭台のうしろには二本のオリーブの木があり、二本の管から燭台の上部にある容器に油が流れてくるようになっていた。その容器から、さらに七本の管がともしび皿に油を流している幻である。

二本のオリーブの木は神殿再建の指導者ゼルバベルと大祭司ヨシュアであり、この大事業である宮の再建は人間の勢いや力によって出来るものではなく、神からの油注ぎによるものであることが示された幻である。油、すなわち、聖霊によらなければ完成を見ることは出来ないのである。「権勢によらず、能力によらず、わたしの霊によって」とはこのことをいうのである。

今年の教会の目標は「聖霊充満」であり、教団の標語は「御霊による宣教力UP!」であり、聖霊によらなければこの目標は達成できないことが語られている。ユダの民はこうして宮の完成を目指して励み、ついにダリヨス王の治世の第6年のアダルの月の3日に完成した。このことを霊的に考えると、かしらなるキリストのからだである教会の完成は、キリストが再び来られる時であり、私たちが天に挙げられ、キリストに迎えられる栄光の日、希望の朝である。その時までこの世(石切り場)で主のご計画通りに仕上げられ、整えられて、完成の時を迎えるのである。(Ⅰ列王記5:17~6:7)Ⅱ列王記4:7には貧しいやもめがエリシャのもとに行き、油の奇跡が起こって、その油を売り、負債を払ったことが記されているが、私たちの負債である福音宣教も(ローマ1:14)も聖霊の油によらなければ実現出来ない。

預言者ハガイは民を励まして、「ゼルバベルよ、ヨシュアよ、すべての民よ、強くあれ。わたしがあなたがたとともにいる。わたしの霊があなたがたの間で働いている。恐れるな」との神のことばを告げている。神の宮が人間の掛け声や、組織力や財力に頼るのではなく、聖霊の油に満たされて完成の日を目指して進もうではないか。

「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、私の証人となる」と主は言われる。使徒1:8

聖霊に満たされて「宣教力UP!」の実現を祈るものである。

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